小4娘の『2歳からのホームモンテッソーリ♡ときどき英語』。
よろしければ自己紹介もご覧ください。
ホームモンテッソーリにご興味をお持ちのお母さん方から数多くいただく質問があります。
「小学生からでは、モンテッソーリ教育は遅すぎますか」
実は、母の中で明確な答えが出ないまま何年も過ごしてきました。というのも、我が家がホームモンテッソーリをスタートさせたのは娘が2歳半の時。もし、モンテッソーリ教育とは無縁で過ごし、急に小学生となりモンテッソーリ教育をスタートさせたらどうなるのだろう…と想像が付かない部分があったのです。
しかし、この数年、6歳~9歳のLower Elementaryと9歳~12歳のUpper Elementaryの教師養成講座で学び、今だからこそ確信した部分があります。それは…
「ホームモンテッソーリに早いも遅いもない」
ということ。
取り入れようと決めた日が、Day1だということ。
確かに、幼児期に顕著に現れる敏感期は沢山あるでしょう。
「敏感期」という言葉を知らずにいたがため、逃した敏感期もあるかもしれません。
クラウス・ルーメル先生の著書「モンテッソーリ教育用語辞典」によると、敏感期とは『子どもが一定の能力を獲得するのに役立つ時期』。逃したからと言って獲得できなくなるわけではないのです。
小学生には小学生の敏感期があります。
幼児期にモンテッソーリ教育を経験しなかったからと言って、幼児用のおしごとを提示しても、子どもの発達段階に見合わなければ、楽しさも満足感も得られません。同じコンセプトを提示するにも、見せ方の工夫も必要となるでしょう。例えば、幼児期に親しんだ色水注ぎ。小学生であれば、ただ水を行ったり来たりさせるだけでなく、料理や実験などを通じて、同じスキルを習得する。「おしごと」ありきのモンテッソーリ教育ではなく、「子どもの発達に沿う」ことが最も大切なモンテッソーリ教育だからです。
知育としてだけこの教育法を捉えると、逃した部分に目が行きがちになります。これは、経験者だけに自信を持って言えます(笑)。敏感期と分かっていながらも、準備が追い付かず、結局そのまま通り過ぎてしまった時間があまりにも多かったからです。
その度に
「これを身に付けておくべきだったのでは」
「もう身に付けられないかも」
そんな失ったものばかりに目が行き、心穏やかではないのです。
しかし、この教育法とゆっくりと向き合うにつれ、モンテッソーリ教育とは単なる教育哲学ではなく、子どもが自分らしく生きるためのライフスタイルだと実感しています。
そこには「焦り」も「後悔」も不要。
今の目の前の子どもをしっかりと見守ること。
小学生であろうが乳幼児であろうが、子どもの自己教育力を信じて、必要な時だけ手を差し伸べること。そして差し伸べる時は、真剣に。
この部分を親が心に留めておくことが出来れば、我が子は自分自身を育てることが出来るのではないかと感じています。
何歳であろうと決して遅すぎることのないホームモンテッソーリ。
すべてのお母さん方を応援しています。
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