休校長期化に伴い、ICT教育の重要性が問われている今。娘の学校ではオンライン学習が進められています。といっても、実際の時間数は日頃の6時間授業を考えれば、かなり限られたもの。残念ながら、学校教育におけるネットワークの脆弱さは否めない日本社会。たとえ、これがデンマークのようなICT教育先進国だったとしても、やはり我が家においては五感をふんだんに使うホームモンテッソーリはマストな位置づけにあったでしょう。
この日、娘が行っていたおしごとはかけ算の交換法則。
今までも、かけ算を様々な教具で体験してきましたが、今回は色ビーズを使ったかけ算です。
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式変形の難易度が高く、理解に苦しむ子どもたちもいると言われているこの「計算のきまり」。
結果よりも、なぜその式変形が成り立つかということを、具体物を用いて理解させるモンテッソーリ教育の算数。
色ビーズという具体物を使用して、実際に式を組み立てていきます。
「この答えを、できるだけ少ない色棒ビーズで表すと、10のビーズと5のビーズで15」
「じゃあ、今度は5のビーズを3回取ってみよう。5を1回、5を2回、5を3回。これを、できるだけ少ない色棒ビーズで表すと、さっきとと同じ10のビーズと5のビーズで15。こうして、かける数(乗数)とかけられる数(被乗数)を逆にしても答えは変わらないんだね。これを交換法則と呼ぶんだって。」
小学校ではまだ習わないこの「〇〇法則」という言葉。
けれども、モンテッソーリ教育では積極的に様々な名称を子どもたちに紹介していきます。
モノには名前があることを理解している子どもたち。
幼児期から、図形の名前や花の名前など、とにかくモノには名前があることを、ありとあらゆる場面で紹介していきました。言葉の敏感期、そして爆発期にいる子どもたちには、「難しい」といった概念は全くないんですね。
我が家のホームモンテッソーリは1回10分。
宿題もなければテストもない、ただただ目の前の具体物を操作し五感で確かめるという作業です。たったこれだけのことですが、娘がどこに面白さを感じ、どこに難しさを感じているか。ワーキングマザーの細切れ時間の中ですが、一緒に過ごす時間が、すべてを教えてくれます。