母自身は本がないと生きられないタイプ。常に活字を読んでいないと落ち着かない性分です。だからこそ、敢えて読書教育などと言うものを行わなくても、子どもは自然と本を読み親しむものだと思っていました。でも幼児期の娘を見ていると、読書が大好きなお友達の隣で、彼女は黙々と何かを書いているか作っているタイプ。空き時間の読書はしても、プライオリティーは常に別のところにあるようでした。
しかしエレメンタリー教師養成講座を受講し始め、母が読書教育について学ぶうちに、彼女の本との向き合い方が変わってきました。その理由は『読み聞かせの復活』です。
「小学生になったんだから、もう自分で読むのが当たり前」
どこかそう信じていた母。けれども、娘自身に「読書の習慣の評価」という」というものを行ってもらうと、彼女自身の考える考える読書に対する想いが見事に浮き上がってきました。そして、結果を見て愕然とした母。自分の観察眼を信じていたものの、実は娘が好きなものを全然把握できていなかったのです。
以下は、NAMCのUpper Elementaryに含まれている質問。
子ども自身がこれを4段階で評価します。
- 本を読んでもらうのが好き
- 誰かに読んであげることが好き
- 以前読んだことがある筆者の本が好き
- 読んだことのない筆者の本を読むのが好き
- 一度読みだすと止まらない
- フィクションが好き
- ノンフィクションが好き
- ノンフィクションの中で好きなジャンルは
- 新聞を読んでいる
- 子供の雑誌を読んでいる
- 詩を読む
- 分からない単語は辞書で調べる
- 分からない単語は類語辞典で調べる
- 読み始めた本は最後まで読む
- 同じ本を繰り返して読む
まだ我が家では行っていないのですが、この設問の後に、子どもたちは自分自身がどのような読み手であるかと言うことを自分自身で詳しく分析していきます。さらに、モンテッソーリスクールでは、同様の設問を保護者にもチェックしてもらい、さらに子どもたちの実際の朗読を教師が分析し、これらの結果をリソースとしてその子にあったリーディングプランを考えていきます。
娘の場合は、ノンフィクションのもの、新聞や雑誌など知識につながるような読み物は、彼女自身が一人で読むことには全く抵抗がないものの、ストーリー性があるものはまだまだ読んでもらい、一緒に味わいたい気持ちが強かったようです。
それ以来、読み聞かせを復活した母。
もうこの時間が楽しくて楽しくてたまらない!!という、予想外の展開になっています。
幼児期はまだまだ親の観察が中心となっても、小学生は子どもの意見をしっかりと聞き入れることがとても大切だと感じています。
我が家の「読み聞かせ」はずっと続きそうです♡
<参考文献>
Language Arts 2. NORTH AMERICAN MONTESSORI CENTER, 2015, 12p.