モンテッソーリ教師養成講座(9歳~12歳)の算数教育が進まない!? | モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

中2の娘とワーキングママによる2歳からのホームモンテッソーリとバイリンガル育児の足跡を綴っています。

 
亀の歩みながらも、今年もモンテッソーリ教師養成講座に奮闘中の母。もう、全然進まない教科が、予想通りの算数教育(笑)。
 
とにかく、マニュアルに書かれている一文字一文字が心に刻まれ、算数ながらも算数ではない感覚を覚えます。
 
なかなか適当な言葉が見つからないのですが、この6年の間、幼児期(3歳~6歳)→低学年(6歳~9歳)→高学年(9歳~12歳)とモンテッソーリ教育を学ぶにつれ、改めて感じることは、モンテッソーリ教育とは、驚くほど子どもの発達段階にマッチしているということ。特に算数に苦手意識を持つ子どもも少なくない中、モンテッソーリの算数教育は、つまずくポイントがありません。一歩一歩がこれ以上分解出来ないほどスモールステップのため、落ち着いた心で向き合えば、どんなに算数嫌いの子でも、必ず発見があるでしょう。
 
モンテッソーリ教育と言うと、幼児期の頃からいきなり4桁の数を扱うこともあり、究極の早期教育と捉えられがちですが、実はここから数と驚くほど『ゆっくり、じっくり』の付き合いが何年も始まります。
 
そして小学校に入ると6歳~9歳では、個人差はもちろんあるものの、一般的にはこれらをカバー。ただ、基本的にはすべて教具を使用しながら探求していきます。
 
○4桁の足し算・引き算(繰り上がりなし、あり)
○4桁×2桁の掛け算
○4桁÷3桁の割り算
○10までの足し算、引き算、掛け算、割り算の暗記
 
9歳~12歳になると、教具を使用しない計算が入ってきます。今まで教具と共に歩んできた数字との付き合いが、教具を離れる瞬間。個人的はどのタイミングでどのように離れていくのか非常に興味がありました。
 
例えば、2,436+1,243という繰り上がりのない計算。
まずは、教具を使用して計算を行います。
ここでは、トップ写真のビーズフレームを使用して計算したものの答えを”Notation Paper"と呼ばれるものに書き写した答えをしっかりと見て、同じように計算を教具を使わずにノートにしてみます。1の位「6+3」も、10の位「3+4」も、100の位「4+2」も、1,000の位「2+1」もここは暗記ができているので、躓くことなく計算ができるといった具合です。もちろん繰り上がりがあっても同様。何年も教具と付き合ってきているので、完全に体で覚えている。だから、紙ベースに移っても、それはそれはスムーズです。
 
きっと、早期教育をしていれば、未就学前からこのような計算をすいすい筆算でできる子どもたちはたくさんいるでしょう。でも、抽象的思考ができるようになると言われている9歳という年齢に敢えてこのような形の算数を持ってくるモンテッソーリ教育。モンテッソーリ教育が競走とは無縁の教育法であることが良くお分かりいただけると思います。
 
どうしても学校の算数が中心となり、モンテッソーリの算数教育が忠実には展開できていない我が家ですが、それでもやはり惹かれて惹かれてたまらないこの教育法のエッセンスは、上手く散りばめていきたいと思っています。
 

ご訪問、誠にありがとうございますハート