日々、「モンテッソーリ教育」と言いながら、モンテッソーリ女史を忘れてしまう瞬間があります。メソッドだけが一人歩きしてしまい、モンテッソーリ女史が歩んだ道がどこか忘れ去られてしまう・・・。残念ながら、母にもそういう瞬間が度々訪れます。
けれども、驚くほどモンテッソーリ女史を感じる瞬間もあります。さらに言うなら、モンテッソーリ医師を感じる瞬間です。不思議なことに、個人的には言語教育と向き合っているときに強く感じます。特に「英語」と向き合っているとき。
母の勝手な想いからスタートしたバイリンガル育児。けれども、実際は「バイリンガル」などというには程遠く、外国語である英語を操ることは娘にとってとても難しいことなのだと感じています。幼児の頃は、「難しい」という感情すらまだ知らなかった彼女ですが、小学校に上がり、沢山の難しさに直面しています。特に保持教室から出される英語のライティングの宿題は、かつてほど楽しんで書けなくなってきています。
「英語を書くことはできる。でも、上手に書けない。」
日本語とのギャップに悩み始めている時期なのでしょう。
そんな時、過ったのは医学博士としてのモンテッソーリ。女史の展開する教育にはいつも「答え」があります。娘の書いた英語の文章を読んでいると、浮き上がってくる数々の問題点。アメリカの大学で母がかつてぶち当たった問題と同じところでつまづいています(笑)。視点を過去に持ってくるストーリーの中で使う時制、主語が長くなってくるとつい見落としがちになる三単現のS、複合語に誤って入れてしまうスペースなど・・・。細かいところをあげればキリがありません。けれども、これらの部分を一つ一つ紐解き、そして子どもが体得できるのがモンテッソーリ教育の言語教育です。白衣を着たモンテッソーリ女史が、聴診器を当てている姿が、目に浮かんでくるのです(笑)。
この日は「複合語」のおしごとをしました。
小学生になっても具体物は必須。残念ながら「がらがら(rattle)」も「へび(snake)」も用意できないため、教師養成講座の補助教材の写真を利用(笑)。そして、この2つが合わさると、「がらがらへび(rattlesnake)」となることを目で確認しました。
"butter"と"fly"で"butterfly"。"star"と"fish"で"starfish"など。それぞれの単語が合わさって、別の言葉になることを楽しみました。"black board"と"blackboard"。どちらも言葉としては正しくても、スペースがあるのとないのでは違う意味となってしまうことも確認できました。
ちなみに、今夜もこの複合語当てクイズをやるのだとか。
教材準備はいつになっても終わりが見えません^^;