イヤイヤ期だった2歳の娘を重ねてみる | モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

中2の娘とワーキングママによる2歳からのホームモンテッソーリとバイリンガル育児の足跡を綴っています。

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モンテッソーリ教育を学び始めたとき、まさかこれほどまでに長い付き合いになるとは思っていませんでした。当時は、娘と一緒におしごとが出来れば、それで良いと思っていました。そして海外講座で学ぶことによって、バイリンガル育児にも還元できたら、もうそれだけで万々歳!!
 
あれから5年という月日が経ち、やっと今、モンテッソーリ教育の序章から次の章へと進もうとしています。・・・ということは、この教育法と今後何年関わっていくのでしょうか(笑)。きっと娘が成人した後でも、今と変わらないスタンスで、母にとっては孫のようなお子さん達を見守る生活。そんな老後が送れたらいいなぁと思っています。
 
モンテッソーリ教育を知り、最も得たものは、提示の仕方でもなく教具の知識でもありません。それは「子どもの見方」。我が子だけに限らず、娘のお友達やクラスメート、時には電車の中でママに甘えたい可愛いお子さん達を見ながら、これは今何を要求しているのかな。と考えることが多くなりました。
 
「イヤだ~」とママの手を叩く女の子。多分、2歳過ぎでしょうか。
 
「ほら、そんなふうにたたくとママの手がいたい、いたいになっちゃうよ。」
 
優しくそんな言葉をかけるママ。そんな場面を電車で見ながら、イヤイヤ期真っ最中だった娘の2歳の頃を思い出しました。あの時は、優しく声をかけることも、笑顔になることもできていなかった母。でももし今だったら、どんな風に娘に声をかけただろう。
 
ふと思い出したのは、モンテッソーリアンの先生の声かけでした。
 
「ほら、あなたのこの可愛い手は叩くためではなくて、優しいことをするためにあるのよ。でも、大丈夫。もうすぐ、この手が覚えてくれるようになるからね。」
 
叩いているのはその子ではなく、その子の手であると気付かせてくれる、何とも温かい言葉にじーんとしたことを覚えています。
 
でも、当然こんな言葉を1回かけたくらいで、2歳児ちゃんが皆変わる訳ではないでしょう。なぜなら環境をチェックするのがこの年齢の子たちの仕事だから。やってはいけないことと分かっていても、何度もやってみる。そして、いつも同じ結果になるのか試してみている時期だといいます。そしてもし同じ結果になるのだとしたら、次第に子どもはやらなくなっていく。いつもぶれずに芯を貫いていられるか、親の方も試練の時間なのかもしれません。
 
こんな色々なことを沢山試しながら、自立していく子ども達。自立とは完成形のものではなく、その過程だと気付いてから、急に我が子の成長が眩しくなりました。
 
一度知ってしまったらもう後戻りは出来ないと口を揃えるモンテッソーリアンの恩師たち。まさに同じことを感じています。
 
子どもが成長し続ける以上、終点のないモンテッソーリ教育。
出会えたことに、感謝です。

 

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