「読む」環境を整える | モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

中2の娘とワーキングママによる2歳からのホームモンテッソーリとバイリンガル育児の足跡を綴っています。

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我が家がいつも不足しているなぁと感じているのが「読む」環境です。このブログでも何度も書いていますが、娘は昔からじっと母の読み聞かせを聞いているようなタイプではありませんでした。気付くと自分の心地の良い空間にいて、手仕事ばかりしているタイプ^^;けれども、自分で読むことができるようになってからは、少しずつそんな様子も変化が現れてきました。

 

現在、モンテッソーリエレメンタリー教師養成講座にて学んでいるのはこの「読む」環境をいかに整えるかということについて。読むという行為は決して「国語」という教科の枠に留まるものではなく、まさに知識の扉につながるもの。モンテッソーリスクールにおいても、この「読む」という環境には多くの工夫が施されています。

 

■モンテッソーリ流「本の選び方」

 

モンテッソーリ教育において、本を選ぶ際に最も重視されているのは「質」と「発達年齢」。あくまでもその子の発達に見合った環境を用意するモンテッソーリ教育では、これらが非常に重要視されています。また本の並べ方についても、ただ種類別に分類して並べるのではなく、サイエンスに関連するものであれば、サイエンスのおしごと棚に一緒に並べるなど、あくまでも子どもが一番使いやすいような配慮がされています。

 

■学校選択の際の決め手!?

 

この辺りに関しては、我が家が娘の学校選びをする際に、決め手となった部分でもありました。幼稚園を見学した際、母の子ども時代にお世話になった良書だけでなく、話題となっている最新図書が上手く織り交ぜられていた点。附属小学校も教室内だけではなく廊下にも図鑑や歴史漫画など休み時間にもパッと手を伸ばせる環境があった点など、どこか家庭では不足しがちな部分を補ってくれる環境に惹かれた部分もありました。

 

■本棚の入れ替えは自分で

 

英書に関してはほとんど母の独断で読む本を用意してきましたが、年長になり娘自身が保持教室から本を借りてくるようになってからは、この辺りも変化がありました。最近では好みも分かれるようになり、また和書に関しては、本棚の入れ替えも娘自身が積極的に行うようになりました。

 

言語教育のマニュアルを読みながら、はっとした一言があります。

 

「子どもにとって魅力的なのはぎっしり詰まった本棚ではない。読みたいと思えるような環境があること。」

 

表紙を見せる努力をしたり、ローテーションを組んでみたりと、色々と試行錯誤してきましたが、最近、娘が総入れ替えしている様子を見て、ふと思い出したのが上の言葉でした。彼女が並べ替えていたのは「出版社別」。決してシリーズものでなくとも、自分の中の秩序に一番しっくりと来るようです。またその横には国語辞典も同席(笑)。・・・そっか、彼女にはそこが辞典の居場所だったのかと、全く見当違いだったことを反省。

 

■今後の課題

 

本の大きさを揃えたり、できるだけラインアップを拡充したりという、どこか見せかけの本棚は娘にはそれほど魅力的なものではなかったのでしょう。読みたい本がすぐに手に届く環境。そして彼女の場合は、自分で手に取った本をソファーまで持ってきて読むということはせず、本棚の前で読み始めていることを見ると、この辺りももう少し環境調整が必要だなぁと感じます。

 

親が色々と頭を悩ませても、最終的に教えてくれるのは我が子(笑)。

「子どもは教師」と言うモンテッソーリの言葉がこだまする毎日です。

 

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