子どもの家小学部で感じる「知性と手」 | モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

中2の娘とワーキングママによる2歳からのホームモンテッソーリとバイリンガル育児の足跡を綴っています。

今週の子どもの家では、星の誕生についてお話を聞きながら、いくつかの実験を体験してきた娘。遠い宇宙を想像しながら、地球がどのように誕生したのか、まさにコスミック教育の原点を知る時間となったようです。

そんな宇宙に思いを馳せながらも、お次は数の世界へ。

「今日は、算数の復習プリントをやったよ。」

とニコニコしながら言う娘に、「えっ!?算数のプリント?」と内心驚いた母でしたが、どうやらこういうことだったようです(笑)。


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先生お手製の「宇宙の中の算数」。答えを数字で書き込む代わりに、「答えが1のものは赤。答えが2のものは黄色・・・」と指定されたように色を塗るという作業。残念ながら一時のような「丁寧に塗る」という敏感期はもう過ぎ去ってしまった娘ですが、小学部になっても、手を動かす工夫があらゆる場面で見られる子どもの家。先生方の細やかな配慮が感じられます。

モンテッソーリの著書「子どもの精神」には、「知性と手」という章が存在します。
 
『手の能力は知性の発達と並行する』
 
と主張するモンテッソーリ。
気付いたときには、娘のやりたいことには、いつも「手」が付いて回っていました。
 
「絵を描くこと」
「字を書くこと」
「何かを作ること」
 
これらが出来れば、大満足の娘。頭でする計算よりも、色塗りをする計算は、それはそれは楽しかったに違いありません。
 
『人間はものを考えるときに手によって考え、手によって行動する』
 
モンテッソーリのこの言葉に初めて触れたときは、心が震えました。過去の偉大な文明を振り返ってみても、インドや古代エジプトのような精巧な手仕事の痕跡が残されているところもあれば、あまり洗練されていない文明は、粗雑な例が残されるという例えに、大きく納得したことを思い出します。
 
6歳という年齢は、まだまだ早く計算が出来ることよりも、じっくりと手を育てていきたい時間。
子どもの家で導いてくださる「知性と手」のメッセージをしっかりと受け止めていきたいと思います。
 

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