この1年で、やたらと裁縫女子化している娘。リカちゃんデビューをしてからは、彼女のお布団を縫ってあげたり、マフラーを編んであげたりと、母と得意分野が全く異なる6歳児です(笑)。
もちろん保持教室の宿題が終わっている訳でもなく、幼稚園の復習ノートも終わっていない日曜日の昼下がり。我が家の小さな文化教育スペースからいつもの地球儀を取り出すと、新たな裁縫が始まりました。
そしてこれなしには、彼女のモンテッソーリの歴史は語れないというほど出番が多い、平面地図(笑)。
メタルインセッツで何度も経験したトレースする作業をフエルトの上で行っています。
「北アメリカの形がそれっぽくない〜」と文句を言いながらも、出来上がったフエルトを愛着を持って見つめる娘。
どうやら彼女が行っているのは、エレメンタリーのマニュアルにあったこれからヒントを得たようでした。
結局この日は、夜は宿題を終わらせなければならず時間切れ。裁縫女子のおしごとは明日以降に持ち越されることに。
「早く明日になってほしい♡」
そんな楽しみを残しながら、自分の切ったフエルトと一緒に寝る娘(笑)。母の幼児期とはあまりにも違った姿に、なんだか不思議な気持ちになるのでした。
モンテッソーリ教育と出会わなければ、6歳にして「東半球」「西半球」だなんて言葉は知らなかったであろう娘。それぞれの大陸から国を想像し、そこに住んでいる人を想像する。そんな「想像」とは無縁の世界にいたでしょう。誰からも何かを無理やり植え付けられることなく、気付くと自分自身が熱中している。それがモンテッソーリ教育の素晴らしさだと思います。日本という国しか知らなかった母の幼少期とは違って、すでに世界を手に入れているかのような娘。ニュースはただの雑音にしか聞こえなかった母の幼少期とは違って、すでに情報を日々得ては世界を体感している娘。これは時代の違いとも言えるのかもしれませんが、我が家にとっては、モンテッソーリ教育を知ったお陰で、急に親も子も世界が開けたと感じています。
さぁ、クッションの完成までもう少し。
世界を感じる世界に一つだけのクッション。
親子で楽しみたいと思います。