幻想から現実へー現実が見えて重点を置き始めたもの | モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

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中2の娘とワーキングママによる2歳からのホームモンテッソーリとバイリンガル育児の足跡を綴っています。

前回の記事「幻想から現実へ-保持教室を通じて見えてきたもの 」にて、「今の娘の英語力に焦点を置くのではなく、今後到達するべき場所を見据える。」と書きました。まさにこれは、かつての我が家とは真逆のアプローチ。それまでは、今出来ないことを嘆き、どうして出来ないのだろう・・・ばかりを思い悩む日々。どこへ向かって進んで行くかなどということは、あまり考えたことがありませんでした。それよりかは、語りかけをすれば英語に触れる時間が増えるし、多読をすればこれまた英語に触れられる。かけ流しも当然しないよりした方が良いに決まっている。この「漠然とした英語」の捉え方しかしたことがなかった我が家にとって、現在の保持教室のあまりにも現実的なアプローチに日々驚かされています。
 
娘がこの保持教室に入ってから一番重点を置いているのが、「語彙」です。これは、母が娘が学習してくるフォニックスをベースにした語彙をエクセルに打ち込んだものの一部。
 
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その日に習った語彙をフォニックスの種別、そしてアルファベット順に並べ替え、さらに写真で確認、そして練習問題を解き、自分でセンテンスを作ってみる。宿題ではそれらの語彙をさらに練習し、添削されたセンテンスをさらにリライト。この一連の作業を丁寧に繰り返すことで、この3ヶ月弱で娘の語彙は着実に増えたと感じます。

 

今まで語彙は、多読をしていれば自然と増えると考えていた母にとって、この丁寧すぎるサイクルは意外なものでした。けれども、実際現地校に通っていたお友達に聞いても、このように新出語彙をしっかりと定着させる試みが徹底されていたということ。いかに自分が甘い認識だったかということに気付かされました。

 

個人差はあれどもネイティブの大人であれば50,000語、エレメンタリー修了までに15,000語とも一部では言われている語彙。これらを日本で過ごす子ども達が多読だけで身につけようとするのは至難の技。この多読を本当の意味で活かすためにも、ある程度の語彙を短期間で身につけ、そして楽しんで多読をするということの方が理にかなっているということも、やっと理解できるようになってきました。だからこそ、現在の娘の語彙力云々よりも、まずは身につけるべきことを身につけるという、非常に現実的なアプローチに、最初はどこか戸惑いながらも、実際語彙補強が出来てくると、同じセンテンス作りでもバラエティー豊かな文章が書けるようになってくる娘が一番楽しんでいることに気付きました。日本語では難しい"consistent(首尾一貫した)"などという言葉が、彼女の書く文章に出てくると、本当に分かっているの疑問でしたか"It means behaving in the same way, right?"などと逆に問われると、語彙強化を始めて出番が急激に増えた英英辞典のパワーを感じます。

 

何のために多読をするのか。それがどこへ繋がっていくのか。そんなことを少し意識するだけで、急に「英語習得」への道が近くなったような気がするこの頃。「勉強」となることを恐れ、いかに英語を自然に習得できるか・・・などと考えてきた時期が長かった我が家ですが、6歳という年齢はそろそろこういった「学習」すらもできるようになってきたのだと感じ始めています。

 

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