海外出張が多かった父の影響で、いつも憧れを抱いていたアメリカという国。公立小学校ながらも帰国子女や国際結婚家庭が多かった小学校。友人宅で垣間見るアメリカの匂いに、惹かれていました。後にアメリカの大学に進学したのも、必然だったのかもしれません。
新たな時代の幕開けが決まった瞬間、母はアメリカ人の友人と米軍施設にてショッピング中でした。クリスマスに向けて彩られたデコレーションに心弾ませ、お土産用チョコレートを両腕いっぱいにレジへ。2週間前に来たときよりも、随分安いなと感じながら会計。まさに時代が動いている瞬間でした。
出勤すると、アメリカ人の同僚が「昨日飲んでいる席で、隣の日本人が一杯おごってくれた。」とのエピソードを教えてくれました。同情の一杯が有難かったそうです(笑)。
これからどんな時代が訪れるのか分からないけれど、やっぱりアメリカという国に心理的な近さを感じている母。どっぷり漬かったお隣韓国以上かもしれません。
娘が将来どんな選択をするか分かりませんが、2ヶ国語の中で生きる彼女にとって、きっとアメリカという選択肢もあるはず。時代の流れを止めることは出来ないけれど、どんな流れであっても、どこかその中に価値を見つけ大事にしていって欲しいと思います。
そんな意味でも今まで以上に地に足をしっかりとつけ、親として何が出来るのか考えていく必要がありそうです。