この連休は少し足を伸ばして、駿府城公園へ。徳川家康が誰だかも知らない娘ですが、美しい園内をどこか引き寄せられるように満喫しました。学生時代はただの教科でしかなかった「歴史」。この歳になり、改めて知りたいと感じるようになりました。
日頃、バイリンガル育児を意識するあまり、ついつい必要以上に海外に目が向きがちな我が家ですが、日本を経験することの大切さを感じた一日でした。
日本に住みながら日本を経験するとは可笑しな表現ですが、最近の我が家は、英語の宿題に追われている時間も多く、実際には日本で生きているのか海外で生きているのか分からない状態にある時があります。「グローバル化社会」がこれほど叫ばれると、方向性は間違っていない自負はあったものの、最近母自身、ちょっと立ち止まるようなことがありました。
それは職場でのひとコマ。世界を震撼させるニュースも多く、また国内においても、今後の日本社会がどうなってゆくのか不安も多い中、日本に暮らす外国人の同僚たちが、自国の立ち位置、そして今後の日本について熱く議論を交わす場面がありました。驚いたのは、政治的、歴史的背景を含め、とにかく自国について非常によく知っていること。
「高校時代は、日本史じゃなくて世界史を選んだから、日本史は知らないの。」
本当にこう思っていた高校時代。そんな状態でアメリカへ飛び出した10代最後。実は一歩、日本の外へ出てみると、いきなり日本の代表選手となってしまうことに気付くには時間はかかりませんでした。
「英語が出来ないのだから、日本について上手く説明出来なくても仕方がない。」
こんな風に思いながら過ごした留学1年目。でも、ある程度英語に不自由がなくなって来た2年目でも、事態は全く好転せず。いかに日本という国について知らなかったかを思い知らされた時間でした。
自国を知ってこそのバイリンガル育児。
自国を知らずして大人になってしまった母にとって、ちょっぴりヒントが見えた連休でした^^;