母語優先のバイリンガル育児 | モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

中2の娘とワーキングママによる2歳からのホームモンテッソーリとバイリンガル育児の足跡を綴っています。

前回、ちょっと恥ずかしい自己紹介をしてみましたが・・・。英語に対する想いが強くありながらも、母語優先へと変更した我が家の育児。けれども、結果的にはこの「母語優先」をしてきたことが、再度バイリンガル育児を目指すきっかけとなった気がしています。

モンテッソーリ教育の中には「言語教育」という分野が存在します。その国に生まれ、その国で育つ以上、あたかも無意識的に吸収していくかのように見える母語。莫大な語彙を身につけ、複雑な文法構造でさえ苦労することなしに身につけていくのが母語です。けれども、子どもが言葉を身につける中で、絶対的に必要なのが大人の存在。モンテッソーリは、子どもが言語を獲得するというこの神秘的な活動は、大人が子どもに対して働きかけることによって初めて可能になると考えました。

母語を正確に理解し表現すること。
言葉に対して信頼を置くこと。
母語を尊重する態度を育てること。


これらのことを意識するには、ただでさえ一緒にいられる時間が限られているワーキングマザー家庭では、母語による育児は必須でした。英語による不十分な語りかけより、日本語で意思の伝達を図ること。これらの言葉を操作しながら、思考力、認識力を高めるという過程が、娘にとっては何よりも重要であった気がします。

聴覚の敏感期にいる子どもに、耳から聞く言葉の素晴らしさを味わってもらうためには、やはり母語による読み聞かせは必須でした。母語を意識された英語育児を行われている先輩ママさんたちが、「英語の本を1冊読むなら、和書は5冊読みましょう。」と書かれていた意味を痛感した瞬間でした。

母語による育児と言っても、決して何かを特別にしてきた訳ではありません。ただ、日本語の楽しさ、美しさを味わってほしい・・・そんな想いだけは、いつも心の片隅にあった気がします。

結局、英語による語りかけも読み聞かせも積極的に行わずに来てしまった我が家ですが、5歳という年齢で娘の英語が飛躍的に成長を遂げ出した理由は、この母語という思考の道具を手に入れたからのような気がしています。読み聞かせではタブーとされている日本語との混在も、我が家では思いっきり存在します。娘が読んだことに対して、日本語で説明を求められたら、しっかりと日本語で説明します。今の彼女には、英語そのものを味わうことよりも、興味の対象をしっかりと理解することが、大事なように感じるからです。無理やり母語を排除するような働きかけをした時期もありましたが、「子ども主体」のモンテッソーリ教育と出会ってから、無理強いをする時間はかなり減りました。けれども、この縛られない時間が、娘に英語を許容させ、そして飛躍させる時間に繋がった気がしています。驚くほど忍耐力の持ち主と言われる子どもたち。だからこそ、彼らの言語の世界は自由が存在しなければならないのでしょう。

日本語と英語という2つの言語の中で生きる5歳児。両言語の行き来が自由にできるよう、これからも母は黒子に徹してサポートしていきたいと思います^^

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今朝はキッズバリスタに変身!待ち時間の間に、あやとりの集中現象^^;

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