先月も「金ビーズの足し算」の記事をアップしていますが、あれから1ヶ月近く経った今でも5歳児が楽しんでいるのは金ビーズの足し算^^;
ただ先月と変化があったことをあげるならば、母の出番がほぼなくなりつつあること。
気が付くと、テーブルの真ん中にマスキングテープを貼り、数字カード(小)を並べています。
そして絨毯を広げ、金ビーズと数字カード(大)をセット。
「ママ、問題出して~」と声をかけられると、母は思いつくままの数字を言ってみます。
①言われた数字を暗記
②該当数字の具体量(金ビーズ)を準備
③該当数字の数字カードを準備
これら3つの作業を行い、具体量と数字カードを運んでくる娘。
足す側の数字も伝え、ついにこの2つの数字が合わさる時がやってきます。風呂敷で包んで思いっきり混ぜる作業は、何度やっても彼女の中のハイライト。もう笑みが隠しきれません^^;
混ざった数量を確認し、該当する数字カードを持ってきます。4桁の足し算の出来上がりです^^
繰り返しているうちに、繰り上がりのない計算であれば、4桁であろうと、簡単に答えが導き出せてしまうことを発見した娘。1桁でも、4桁でも基本は同じであるということを知ったようです。でも、彼女にとっての魅力的な作業は足し算の答えを導き出すことではなく、金ビーズを通して量を体験すること。風呂敷が重ければ重いほど、どこか大きな数に魅了されているようです^^
こんな大きな数で全体像を与えてしまうモンテッソーリ教育。「幼児に4桁なんて・・・」と、最初は戸惑った母ですが、モンテッソーリ教育の算数教育であれば、幼児であろうが、つまずく要素がありません。驚くほどスモールステップで、そして何と言っても、この数を体全体で体験できてしまうところが、とにかく算数が楽しくて楽しくて仕方がないようです。
最近は、ショッピングをしながら値札を見ると、常に金ビーズが頭を過ってしまうらしい娘。1,000円の商品を見ると、あの重い立方体を想像しているのか、「ひぇ~高い!!」と仰天(笑)。
ついつい教具の操作ばかりに気を取られ、なかなか日常生活とリンクさせることを忘れてしまいがちですが、こんな日々のちょっとした場面から、「モンテッソーリの算数教育」を感じる場面が多くなってきました。「日常生活の中で生かす数量指導」とはよく聞かれる言葉ですが、敢えて大人の方から教え込まなくても、気付くと子どもの方から、そんな部分を見せてくれることに、ちょっぴり安堵を覚えます。
そろそろ先に進みたいと思いながらも、どうやらこの足し算に心奪われている5歳児。
じっくり見守りたいと思います^^: