家庭がモンテッソーリ園にならない理由 | モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

中2の娘とワーキングママによる2歳からのホームモンテッソーリとバイリンガル育児の足跡を綴っています。

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娘の幼稚園選びをしている際、どうしても通わせたかったモンテッソーリ園。けれども、フルタイムで働く母には、園バスもなく、給食もないモンテッソーリ園は難しく、その代わりに浮上したのがホームモンテッソーリと言う選択でした。

子どもサイズの用具を揃え、教具を並べると、一見モンテッソーリ園のような光景が広がります。そんな空間を行き来する我が子を見て、それだけでどこか心満たされた当時。けれども、モンテッソーリ園へと通うお友達の話を聞くと、やはり見かけだけの空間と本物の空間は違うことに気付かされます。

AMI USAの保護者向けのこのリーフレットに、こんな言葉があります。

「家庭ではモンテッソーリ園の教室は再現できない」

ホームモンテッソーリを試みる我が家においては、当時の母なら、大きなショックを受けていたことでしょう。

その理由は、モンテッソーリ園は子どもたちのニーズに合わせて作られているのに対し、家庭とは子どもと大人の両方のニーズに応えなければならないからだといいます。いくら素晴らしい空間が出来上がっていても、この箱は、鍵がないと開かないというのです。もちろん、ここで鍵を持っているのは、モンテッソーリ教師。教具の目的や使い方を熟知しているだけではなく、子どもの発達をも理解しているのがモンテッソーリ教師です。そして何よりも大切なのは、その空間にいる異年齢の子どもたちの交流。

残念ながら、その最も大事な部分が、我が家のようなひとりっ子の家庭では再現出来ません。そして母自身も、教具の使い方は一通り学習しても、子どもの発達についてはまだまだ未知のことだらけです。だったら、家庭ではモンテッソーリ教育の実践は不可能なのか。

答えはもちろんNOでしょう。モンテッソーリ園の教室の再現は出来なくても、家庭で出来ることは沢山あります。自己への配慮、環境への配慮、自立・自律への配慮。そんなモンテッソーリの視点を散りばめた子育ては、何も意識せずただ時間だけが過ぎていった過去とは違い、上手くいかない日も多い中、何倍も充実している時間だと感じます。けれども、我が家が一番大事にしたいのが"Friendliness with Error(失敗と仲良しになる)"ということ。 今思うと、母のこれまでの人生、失敗の連続でした。その度に傷つき、その度に恐れてきました。中には、チャレンジすること自体止めてしまったこともあります。けれども、モンテッソーリ教育においては、失敗は決して失敗ではありません。次への成功の鍵が失敗の中にあります。

「ヨチヨチ歩きの赤ちゃん、転んだからといって、歩くことをあきらめるでしょうか。」

リーフレットの中にあった言葉です。失敗するから、成功する。こんな図式が日常の中で成立しています。娘には、日常の様々な場面でこの"Friendliness with Error"を感じて欲しいと思います。だからこそ、おしごと中も、「そこは違うでしょ。」そんな言葉は我慢して、しっかりと見守りたいと思います。

我が家のホームモンテッソーリに、しっかりとモンテッソーリ哲学が流れるよう、形だけではない時間になるよう、今日も一歩一歩歩きたいと思います。

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