「子どもの家」にはそれぞれカラーがある!? | モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

中2の娘とワーキングママによる2歳からのホームモンテッソーリとバイリンガル育児の足跡を綴っています。

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世界で初めて「子どもの家」が開設されたのは1907年。ローマのスラム街サンロレンツォのアパートの一部に設置されました。貧しくて不幸な環境に置かれた子どもたちの教育的可能性を信じて、子どもが主役となれる場所を用意したモンテッソーリ。あれから100年以上経つ今でも、世界のあちこちに子どもの家は点在し、日本モンテッソーリ教育綜合研究所が公表している「モンテッソーリ教育実施園リスト」だけでもかなりの数の園が存在します。

3歳の頃、約8ヶ月ほど週1の子どもの家へと通ったことのある娘ですが、ここへ通う以前にも全日制のプログラムを幾つか検討したことがあります。

● Aモンテッソーリ幼稚園:おしごと(午前3時間)、一斉活動(午後1時間)
● B子どもの家:おしごと(午前2時間)、一斉活動(午前・午後各1時間)
● C幼保園:おしごと(午前1時間)、一斉活動(午前2時間、午後2時間)

■子どもの家の各カラー

先日いただいたご質問に「子どもの家にもカラーがあるようですが、いかが思われますか」というものがありました。上記を見ていただければお分かりの通り、実際すべてモンテッソーリ教育実施園ですが、おしごと時間は大幅に異なり、同じ「モンテッソーリ」というキーワードが付随していても、かなりそれぞれの園で違ったカリキュラムが組まれています。また、おしごとの中にも、すべての分野を網羅する園もあれば、日常生活の練習が中心で、言語・算数まではあまり取り入れられていなかったり、文化は到底追いつかないといった園も存在します。園によりカラーはかなり違った印象です。また日本の場合、一斉活動は取り入れている園がほとんどなのではないかと思います。

母もこれらを検討中は、実際にそれぞれの園に通われているママさんたちにお話を伺ったり、色々と情報収集をしましたが、案外多かったのは「モンテ一辺倒にならずに良かった。」という意見。やはり小学生以降のことを考えると、なかなか個人活動が中心のおしごとだけに注力するようなカリキュラムは、日本だと案外受け入れられない部分もあるのかもしれないと感じました。

■モンテッソーリ園の中核は、モンテッソーリ教師!?

もし純粋に本来のモンテッソーリ教育を実践されている場所として考えるならば、個人的な意見としては、まずそこで働くモンテッソーリ教師に目を向けるべきだと考えています。案外、有資格者の先生は一人しか存在せず、あとはアシスタントというケースも多く、なかなかそれでは本来のモンテッソーリ教育が成立しづらいという現実もあるようです。

なので、有資格者か否かをまずは確認されると共に、出来ればその有資格者の先生方がどちらの団体で学ばれたかを知ることが出来ると、園のカラーを把握する一つの鍵になるかもしれません。モンテッソーリ博士と子息のマリオ・モンテッソーリ氏によって設立された「国際モンテッソーリ協会(AMI)」以外にも、AMIにてトレーニングを受けたナンシー・マコーミック・ランブッシュが設立した「AMS(American Montessori Society)」、「日本モンテッソーリ協会(JAM)」、「日本モンテッソーリ教育綜合研究所」など。英語保育のプリスクールの場合は、母のお世話になった「NAMC(North American Montessori Center)」卒の方もお見かけすることがあります。子どもの家の場合は、HPがある場合、園長先生だけでなくモンテッソーリ教師もどこでディプロマを取得したかを明記しているところもありますので、そんな部分も一つ意識して見てみるといいかもしれません。

▪︎海外の柔軟さ vs. 日本の厳格さ!?

娘の通っていた子どもの家の園長先生は、日本モンテッソーリ協会でディプロマを取得後、エレメンタリーはアメリカにてAMSよりディプロマを取得されたためか、母が日頃感じている日本のモンテッソーリ教育よりも、どこかリベラルな印象がありました。実際、国内のモンテッソーリアンの先生方が書かれた書物などを通じても感じることですが、海外で学んできた先生方はどちらかというと肩肘を張らないオープンさがある印象です。きっとこれは、ある意味厳格さを重んじる日本とは対照的な国民性や文化そのものの違いも影響しているのかもしれません。けれども、日本人ならではの躾やマナーなどを含めた日本のモンテッソーリ教育の素晴らしさは、やはり海外のそれには敵わないという部分もあるでしょう。実際、通わせているママに聞くと、愛情ある規律正しさが子どもにとって非常にプラスに働いていると感じられているようでした。こんな部分も含め、各ご家庭での教育方針や方向性と照らし合わせてみることも大事かもしれないですね。

・・・とダラダラ思いつく書き出してみましたが。
もしこれから子どもの家をご検討されるのならば、カリキュラムはもちろん、モンテッソーリ教師のバックグラウンドも少し知ることが出来れば、より賢明な選択が出来るのではないかと思っています。我が家は、残念ながら、子どもの家選びに頭を悩ませることは今後なさそうですが(笑)、引き続き、園選びに難航しているママさんたちのお手伝いができたら嬉しく思います。

子どもの家の雰囲気を味わってみたい方は、日本モンテッソーリ教育綜合研究所の付属園の子どもの家が収録されているこちらのDVD付き書籍がオススメです。

モンテッソーリで育つ! 自分で考える子ども モンテッソーリの子育てシリーズ
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モンテッソーリの子育て おとなが子どもにできること
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モンテッソーリの子育て 子どもの力を引きだす環境
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園選び真っ只中の皆さんが、素敵な園とご縁がありますように☆

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