最近読み返しているのが、こちら。
モンテッソーリ教育に関する和書は多いものの、「どのように家庭で取り入れていくか」に特化した書籍は少ないのではないでしょうか。英国におけるモンテッソーリ教育の先駆的な実践者、レスリー・ブリトン女史によるこちらの著書は、まさしくどのように「家庭」にて繰り広げていくかと言うことに焦点が当てられた一冊。モンテッソーリ教育に馴染みがない方にも、非常に読みやすいのが特徴です。
そして何より特筆すべきは、教具の使用法についての記載ではなく、モンテッソーリ教育の概念を強化すべく知的な遊びのガイダンス本であるということ。身の回りにあるもので、言語、算数、感覚、文化(歴史、地理、科学)などそれぞれの分野に通ずる遊びを展開していく、まさに家庭におけるモンテッソーリ教育の導入本としておススメです。
モンテッソーリ教育の実践は、どこか「教室・教具・教師」の3つが揃わないと成り立たないイメージがありますが、これはモンテッソーリ・メソッドと言われるもの。けれども、モンテッソーリ教育は、実際はその本質をきちんと捉えていれば、教具がなくとも可能なんですよね。だからこそ、家庭と言う場でも十分に実践していける教育法なのだと感じています。そんなモンテッソーリ教育のエッセンスを家庭内にどのように取り入れるか・・・そんなヒントが散りばめられたこの一冊は大型本なので、モンテッソーリ教育の総合的な教科書と言った印象です^^
現在はマーケット・プレイスのみの取り扱いのようですが、中古でも気にならない方は、ぜひ一度手にとってみてくださいね。参考までに本書の目次を載せておきます^^