こんにちは。モンテッソーリリタの田中です。
いつもありがとうございます。
教室運営が忙しいと言い訳し、ブログを長く放置しておりました。
私は幼児と学童の子供達のモンテッソーリ教室を営んでおります。
同時に保護者様にも子育ての勉強会も開催しております。
私自身は完璧でもなく、我が子たちは皆、成人したのですが、未だに悩める母です。
現在は、若い保護者様や子供達からも学びながら、歩んでおります。
世代間を超えて交流出来る事に、有難く意義を感じております。
では本日は、GRITに関してのご紹介です。
私はモンテッソーリ教師で有った為か、GRITについて知っていたのが、自分の子育てで良かったと思うところです。
グリットとはやり抜く力のことです。
能力は大きく分けると2つ。
1、テストなどで測れる能力
2、テストなどの数字で測れない能力
1は認知能力でIQのこと
2は非認知能力でEQのこと
グリットは非認知能力に分類され4つの分野で構成されます。
1、Guts 困難な事に立ち向かう能力=度胸
2、Resilience 失敗しても諦めずに続ける力=継続力、復元力
3、Initiative 自分で目標をみつける力=自発性、選択力
4、Tenacity 最後までやり抜く力=執念
これらの頭文字をとってGRIT=やり抜く力
IQが高いと良いですが、IQこそEQに影響される。
IQが低くともEQが高ければ優秀になる。
逆にIQが高くてもEQが低ければ成績につながりにくい
成功している人たちの研究結果から共通点は、GRITが要だという特徴が理解されています。
要するに
生まれ持ったIQ才能ではなく、後天的に伸ばす事のできるGRITという能力が要だという事です。
では、どのように伸ばせばよいのか。
1、自分の興味を持ったものをやり遂げていく
2、繰り返す 練習を続ける
ここには「前回よりも上手くやろう」という意欲をもって努力を重ねる。そうすることで「粘り強さ」が現れてくる。
3、目的を持つ 自分には出来るという確信を積むことで目的を明確にしていく意識が現れてくる。
これらが研究により科学的根拠をもって人間が育つ重要要素として理解されています。
子供が自発的に目標設定し努力を身に着けていく事がとても重要だという事です。
とは言え、時には続かない事もあるでしょう。続否を決めるのは、親と子で区切りの良い所を条件にする事が大切です。
しっかりやり抜いて変更する事が大切だと言えます。
実は非認知能力は幼児期に土台ができるといいますが、あ~過ぎちゃったと思わずに、子供の脳は柔軟ですから。
特に小学生低学年は偉人の成功例、伝記に触れたり、立ち向かって努力する小説を読むことで感化されやすいと思います。
そして知って頂きたい事はGRITは日本人の気質に相性の良いものだという事です。
苦労を厭わない、努力を積み重ねる事を美徳とする日本人の習慣と相性が良いものなのです。
日本が戦後、どん底から這い上がってきたのも日本人の美徳精神のお陰かも知れませんね。
以上のようにモンテッソーリ教育は海外の教育法ではありますが、日本人の美徳感覚や習慣と相反するものではありません。
よくモンテッソーリ教育は協調性が育ちにくいと言われますが、これは
自由と規律、個性と協調性、応用発展力と基礎力などについての捉え違いかと思います。
自由とは規律の理解があり得られるもの、個性とは協調性への理解があり発揮されるもの、応用発展は基礎力があってこそ辿りつけるものです。
このように捉えてモンテッソーリ教育のグリットを実践しております。
ちゃっと難しいな~という方やもっと詳しく知りたいなという方達で、大人の勉強会も開催しております。
楽しく簡潔をモットーに取り組んでおります。
是非お気軽にお問い合わせ下さい。