先週(6/10~6/14)のNY株式市場は、慎重なFOMCにもかかわらず、インフレ指標の予想より低い数字を好感し、上昇しました。

 

S&P500は木曜日まで4連騰、NASDAQ、NASDAQ100は5連騰で最高値を更新し続けました。

 

詳しい内容は、以下をご覧ください。

【米国株式週間アップデート】インフレ低下で上昇し続ける株式市場 でも少し不安 2024年6月15日

  市場全体・マクロ

6/14 QTD YTD WTD MTD
NYダウ -3.06% 2.39% -0.54% -0.25%
S&P500 3.37% 13.87% 1.58% 2.92%
NASDAQ 7.99% 16.35% 3.24% 5.70%
R.2000 -5.57% -1.03% -1.01% -3.09%
NASDAQ100 7.70% 16.84% 3.47% 6.06%
 
  6/14 6/7
10年債金利 4.22 4.43
2年債金利 4.70 4.89
原油(WTI) 78.45 75.43
金(NY Spot) 2,333.04 2,293.78
為替(US$/JPY) 157.40 156.75
FOMC後に発表されたドットチャートは金利が高止まりすることを示唆。
 
一方で、発表されたCPI、PPIは予想より低下が見られた。
 
このインフレ指標を見て、債券市場は上昇、金利は低下。株式市場も上昇。
 
S&P500とNASDAQ、NASDAQ100は最高値を更新しました。

 

  セクターの状況

 

S&P500 Sector WTD MTD QTD YTD
Technology 6.42% 10.50% 14.87% 28.85%
Real Estate(REIT) 1.19% 0.96% -3.17% -5.61%
Communication Services 0.88% 2.62% 6.93% 22.95%
Consumer Discretionary 0.27% 1.80% -2.45% 1.54%
Utilities -0.07% -3.99% 5.79% 9.49%
Healthcare -0.40% 1.54% -1.59% 6.72%
Materials -0.90% -2.91% -4.55% 3.10%
Industrial -1.01% -1.97% -4.16% 5.76%
Consumer Staples -1.20% -0.75% 0.47% 7.49%
Financial -2.00% -2.46% -3.85% 7.35%
Energy -2.32% -5.71% -7.44% 4.05%
         
PHLX Semiconductor 5.92% 9.28% 14.15% 34.09%
 
テクノロジーが牽引した1週間でした。
 
指数が最高値を更新する中で、上昇のほとんどがテクノロジーでした。市場の上昇の幅がますます小さくなっている。
 
これが懸念材料の一つ。

  個別銘柄の状況

 

Magnificent 7 WTD MTD QTD YTD
MetaPlatforms 2.27% 8.00% 3.83% 42.43%
Amazon.com -0.35% 4.09% 1.82% 20.88%
Alphabet 1.34% 2.49% 17.13% 26.56%
Microsoft 4.42% 6.61% 5.19% 17.69%
Apple 7.92% 10.53% 23.92% 10.37%
Nvidia 9.09% 20.29% 45.96% 166.31%
Tesla 0.30% -0.04% 1.26% -28.36%
その他の個人的注目株        
Netflix 4.35% 4.33% 10.22% 37.48%
Advanced Micro Devices -4.91% -4.36% -11.56% 8.29%
Vertex Pharmaceuticals -0.48% 5.58% 15.00% 18.15%
Johnson & Johnson -1.05% -0.77% -8.00% -7.15%
Eli Lilly 3.35% 7.08% 12.92% 50.70%
United Healthcare 1.31% 0.35% 0.49% -5.57%
Zoom -8.12% -5.87% -11.67% -19.71%
Salesforce.com -4.10% -1.07% -22.99% -11.86%
Catapillar -2.27% -5.04% -12.27% 8.73%
Hyattt Hotels Corp 1.60% 0.00% -7.61% 13.08%
Marriott International 3.61% 3.58% -5.10% 6.18%
American Airlines Group -1.91% -1.91% -26.51% -17.90%
United Airlines -6.25% -6.23% 3.78% 20.43%
Deere &Co 2.56% 0.86% -7.97% -5.47%
Chevron Corp -2.25% -6.00% -3.28% 2.29%
J.P.Morgan -3.09% -4.37% -3.26% 13.92%
 
時価総額で上位を争う3社(マイクロソフトMSFT、アップルAAPL、エヌビディアNVDA)がAll Time Highと引け値ベース最高値を更新しています。
 
 
これら3銘柄でS&P500の約20%を占めるとのことなので、それは指数は上がりますよね。
 
 
銘柄ごとに見ていくと、市場全体としては下落銘柄の方が多いので、あまり良い状況とは言えません。これが懸念材料の2番目
 

  まとめ

米国株式市場は上昇を続けていますが、ちょっと注意が必要な状況になりつつあります。

 

 

悪い材料となりえるものがあるか?と言われれば、特に見当たらない。見当たれば、それはマーケットに織り込まれてしまっているので、心配がない。

 

 

市場を大きく下落させる要因は、市場が気付かないところから突然現れます。

 

 

S&P500もNASDAQも通常以上の上昇を見せています。何かがあると大きく下落しやすい条件は揃ってきています。

 

 

何が原因になるか分かりませんので、一応警戒を強めることは大事かと思います。新たな銘柄の組み入れなどに関しては慎重に行った方が良いかもしれません。

 

 

 

 

 

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