もう6月になってしまいました。早いですね。

 

市場を動かす要因の主なものは、ほぼ1年前から変わっていません。AI、そしてFRBの金融政策(いつ利下げが始まるか?の予測)です。

 

 

4月が利下げ時期予想の後退から、株式市場は崩れましたが、5月は落ち着きを取り戻し、2月に次ぐ良い1か月であったと言えるかと思います。

 

詳しくは以下のリンクでどうぞ。

 

 

 

  市場全体

 

5/31 QTD YTD WTD MTD
NYダウ -2.82% 2.64% -0.98% 2.30%
S&P500 0.44% 10.64% -0.51% 4.80%
NASDAQ 2.17% 10.52% -1.10% 6.88%
R.2000 -2.56% 2.12% 0.02% 4.87%
NASDAQ100 1.54% 10.17% -1.44% 6.28%

 

前週のエヌビディアの決算などもあり、NASDAQは最高値を更に更新しましたが、その後、債券市場で国債(財務省証券)の入札が不調に終わったことなどから金利が上昇、全体に重い雰囲気になりました。

 
 
しかし、金曜日に発表された個人消費支出価格指数が予想とほぼ一致、一部は予想より低かったことなどで、安心感が広がりました。
 
 

コアPCE価格指数(前月比): +0.2%(予想+0.3%、前月+0.3%)

コアPCE価格指数(前年比): +2.8%(予想+2.8%、前月+2.8%)

PCE価格指数(前月比): +0.3%(予想+0.3%、前月+0.3%)

PCE価格指数(前年比): +2.7%(予想+2.7%、前月+2.7%)

 
 
これを受けての株価の回復の過程で、従来どおりテクノロジーなどのグロース株が買われるのではなく、ディフェンシブも含め、それ以外のセクターに資金が流れました。
 
 
これが、もしかしたらセクターロテーションの始まり、マーケットリーダーの交代を示唆するものかもしれない、との予想を呼んだようです。
 
 
まだ、よく分かりません。もし、そうなら、市場全体としては悪いことではないけれど、ハイテクに賭けてきた人は要注意です。

 

  セクターの状況

 

S&P500 Sector WTD MTD QTD YTD
Energy 2.01% -0.97% -1.83% 10.36%
Real Estate(REIT) 1.80% 4.95% -4.09% -6.51%
Utilities 1.62% 8.46% 10.19% 14.05%
Consumer Staples 0.10% 2.32% 1.23% 8.30%
Materials 0.08% 3.07% -1.69% 6.19%
Financial 0.05% 3.01% -1.43% 10.06%
Consumer Discretionary -0.31% 0.19% -4.17% -0.25%
Healthcare -0.59% 2.23% -3.08% 5.10%
Communication Services -0.60% 6.57% 4.20% 19.81%
Industrial -0.85% 1.44% -2.23% 7.89%
Technology -1.46% 9.95% 3.96% 16.60%
         
PHLX Semiconductor -1.87% 9.63% 4.45% 22.70%

 

週間の順位を見ると、テクノロジーやコミュニケーションといったグロース系セクターが下位で劣後している一方で、ディフェンシブ系セクターやシクリカル系セクターが相対的に好調でした。

 

 

月次では、それ以前の貯金もあるので、まだまだグロース系セクターが強い。

 

 

原油は、4月頭くらいから下がり続けているイメージですが、そうした中でのエネルギーセクターの反転は注目して良いかと思います。

 

  個別株の状況

 

Magnificent 7 WTD MTD QTD YTD
MetaPlatforms -2.38% 8.52% -3.86% 31.89%
Amazon.com -2.38% 0.82% -2.18% 16.12%
Alphabet -1.42% 5.97% 14.29% 23.49%
Microsoft -3.49% 6.63% -1.33% 10.40%
Apple 1.19% 12.87% 12.11% -0.15%
Nvidia 2.97% 26.89% 21.33% 121.38%
Tesla -0.65% -2.84% 1.30% -28.33%
その他の個人的注目株        
Netflix -0.79% 16.52% 5.65% 31.78%
Advanced Micro Devices 0.32% 5.38% -7.53% 13.22%
Vertex Pharmaceuticals -0.35% 15.92% 8.93% 11.91%
Johnson & Johnson -0.20% 1.44% -7.28% -6.42%
United Healthcare -2.52% 2.41% 0.14% -5.91%
Zoom -2.65% 0.39% -6.16% -14.70%
Salesforce.com -13.90% -12.83% -22.16% -10.91%
Catapillar -2.98% 1.18% -7.62% 14.49%
Hyattt Hotels Corp -0.41% -0.89% -7.61% 13.08%
Marriott International -2.29% -2.10% -8.38% 2.51%
American Airlines Group -16.91% -14.88% -25.08% -16.30%
United Airlines 2.44% 2.97% 10.67% 28.43%
Deere &Co -0.05% -4.25% -8.76% -6.28%
Chevron Corp 2.88% 0.64% 2.89% 8.81%
J.P.Morgan 0.96% 5.68% 1.16% 19.12%

 

マグニフィセント7の中では、All Time Highと引け値ベース最高値を更新したエヌビディア(NVDA)と下落傾向に歯止めがかかったアップル(AAPL)が上昇しただけでした。
 
 
世界第3位で米国内第2位の時価総額を誇るアップル(AAPL)ですが、株価が冴えないなかで、NVDAの追い上げに会い、逆転寸前の状況まで来ています。
 
 
決算絡みで、セールスフォース(CRM)とアメリカン航空(AAL)は大きく下落しています。
 
 
週末の台湾でのイベントで、NVDAのファンCEOが登壇されるようです。どんな話が出るか楽しみです。
 
また、来週は雇用統計があります。引き続き、マクロ経済指標に振り回される市場展開が続きそうです。
 

 

 

 

 

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