ジクサー150のドライブチェーン・スプロケットを以下の理由から交換することにしました。

 ・走行距離が30,000kmを超えた。

 ・ドライブチェーンの調整位置は現在真ん中付近(以下の写真)になっていますが、

  現在たるみが大きい状態

 ・偏伸びしていて走行時にジャージャーうるさくなってきた。

 

サービスマニュアルを見ると、20ピッチで255.5mmが使用限度だそうですが測定するのを忘れました。

 

ここでチェーンについての思い出話を書きます。

 

昔GSX250Eに乗っていた時に、チェーンの偏伸びが酷くそろそろチェーン交換しなければと思っていました。そんな中、走行中にシフトダウンした時に突然フロントスプロケットあたりから異音がし出して、見てみたらそこからオイルを噴き出していました。これはチェーンが暴れてフロントスプロケットの横にあったギアシフトシャフトを曲げてしまったのが原因でした(今はそんな構造にはなっていないようです)。

そこで買った店でシャフト交換の修理をしてもらい、その後すぐにチェーンを買いに行ったらその帰り道で交通事故。片道3車線の道で真ん中車線を走っていた車が脇道(トの字を180度回転したようなな脇道)に入ろうとそこから急に左折したんですね(交差点ではない)。一番左車線を走っていた私は車に横からはじき飛ばされてカードレールの角のポールにそのまま直行・衝突。体は宙を舞いカードレールを飛び越え歩道にたたきつけられました(ボールから7m先の歩道上に倒れていたという話です)。幸運にも全身打撲で済みましたがバイクはエンジンも割れたため全損になりました。また購入したチェーンはそのまま不要になりました。相手は私が死んだと思ったらしくて怖くてその場から逃げてしまったとのことですが翌日出頭してきました。

チェーンについてはこのようなトラウマ(呪い)があるので、そそくさ作業を終わらせたい心境です。

 

さて、せっかくなのでついでにスイングアームまで外して、タイヤ交換や写真のパーツすべて交換するはずだったのですが、一気に全部やるのには時間がかかりそうなのでやめました。

 

それでは交換作業です。

まずラジオペンチでクリップピンを外します。純正チェーンは錆びやすいですがチェーンルブにベルハンマーゴールドを使うようになってから錆びなくなりました。でもクリップの所だけは錆びるんですよね。

 

外してみるとピン内部まで錆が出ていました。ちょっと酷いなあ。ピンもプレートが当たる部分が細くなっていました。

 

ダンパーは1度走行1万キロ時点で交換しています。その後現在2万キロ以上走行した状態です。見るとゴム屑がたくさん出ていて、ダンパーの1つは繋ぎ部分がちぎれていました。また前回のガタの半分ぐらいのガタがでています。まだ使えるような気がしますので今回は交換はしないことにしました。

 

フロントスプロケットです。すごく錆でているなあ。

 

フロントスプロケットを外してみました。2本あるスプロケットボルトの片方がおかしいような。少しなめてる?。ネジロックのせい?。やっぱりなめているようでした。これネットで調べると片方のねじ切りがおかしなスプロケットが出回っているようです。インド製造のこのバイク、それを使っていたんでしょうか。

 

フロントスプロケット(15T)は純正品ではなくセロー225用の安いやつを買ってみました。

 

新旧比較してみました(手前が旧)。歯が少し尖っている程度の摩耗です。まだ使えそうでした。

この2本のボルトでとめるスプロケットを扱うのは初めてですが元々ガタのある設計なんですね。取り付けた時にガタがあったのでびっくりです。新品の方を取り付けてみたところ気持ちガタが大きくなったような気がしますがこんなんでいいのかなあ。

 

リアスプロケット(45T)はスズキ純正品を購入。こちらもフロントと同じでそんなに摩耗していない。まだ使えそうです。あれっ純正品なのに刻印が違うぞ。製造メーカーが違うのかな。

 

今回チェーン交換なので、それに合わせてどちらも新品スプロケットにすることにしました。これから3万キロは使えるといいなあ。

 

チェーンはDIDの428VXシルバーを選択しました。2年前に安かったので140リンクを既に買っていました。なので132リンクにするため、グラインダで削って8コマ落とします。ここまで削るとチェーンカッターは不要で、マイナスドライバ―でこじれば外れます。

 

ここまではまあ順調でした。さてクリップしてチェーンをつなげようと思ったら、あれっ、このチェーン、カシメタイプだった。やば。どうしよう。工具ない。

そういえば自転車用の工具があったはず。使えるかなあ。取り出してはめてみましたが、うーん。ダメだ。これ多分カット機能しかない。

#確認したところやっぱりチェーンカッターでした。

 

 

仕方ないのでとりあえず今まで使っていた古いクリップジョイントを使って一時しのぎをしようとラジオペンチでクリップをはめようとしたら、クリップの根元部分で折れました。ガク。

 

もう作業できない。行き詰りました。

 

そこで急いで息子に頼んでamazonでDIDの428VX用のクリップジョイントを注文しました。息子はamazonプレミアム会員ですので翌日には来ます。

プリップジョイントではなくかしめ具を買った方が良いかなと悩みましたが失敗するとまた面倒ですしね。

 

続く。

#やっぱり呪いなのかな。これ続きが長いです。今回は絶対乗り越えないといけない(笑)。

 

参考まで、今回分解しようとしているリア回りの締付トルクを書いておきます。

#サービスマニュアルより

 

・フロントスプロケット

  フロントスプロケットボルト  2本  10N・m

  スピードセンサローターボルト 23N・m

・リアスプロケット

  リアスポロケットナット 29N・m

  リアアクスルナット   65N・m

・リアショック

  アッパーマウンティングボルト 65N・m

  ロアマウンティングナット 78N・n

・スイングアーム

  ピボットナット 58N・m