難易度が非常に高いカカオの木の挿し木
ちょっとたまにはマニアックネタでも書きましょかな。
企業様からある大きなプロジェクトの一環を請け負う依頼を受けているので
それに必要なカカオの木を生産しないといけない。
東京オリンピック前に完成するので約2年越しのプロジェクト。
総工費何百億だったはず。
うちはすでにそれに合わせて動き始めています。
ちょっと今回は久しぶりに本気を出しています。ワクワクする依頼だからね。
日本でカカオ栽培されている方の多くの方が
なぜにカカオは挿し木できないんだと思っています。
うちは9年くらいカカオ栽培していますが40%くらいの成功率で
カカオの木の挿し木ができています。最初は何百本やっても全て枯れる。
もう試行錯誤の毎日でしたよ。今思うと懐かしい。
そう、挿し木を成功させるには絶対的に必要な環境とちょっとした技術がいる。
今まで何百という植物の挿し木をしましたがカカオの挿し木の難易度は
1,2位を争うほど難しい。
というか熱帯の原産国での栽培者もカカオは挿し木をしませんからね。
昔現地にどうやって挿し木をするのか聞いたら
挿し木なんてできない言われた。
今思うとできないじゃなくてやらないだけだったんだな。
ちょっと訳があってカカオの挿し木のやり方は公開できないのが残念です。
問い合わせてもお答えすることはできませんのでごめんなさい。
基本、さし木はこのように切って土にさすだけ。
こんな単純な事が超奥が深いんだよね。
このように成功するとあらゆる場所からこのように新芽が出てきます。
すでに根っこは張りまくっています。
なぜにカカオの挿し木に拘るかは断トツに実が付くのが早い。
基本カカオは種子から作るけど最低でも実を取るのに5年はかかる。
挿し木した木だと2年ほどで実が付く。
というかうちでは1年で付いたこともある。
そっして幹が出来上がっているから圧倒的に成長が早い。
だから種子からではなく挿し木が勝ることは言うまでもないです。