人工内耳装着手術体験記 最終回 入院4日目・退院から退院8日目 | 海のシャチは元気だよぉ

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末期前立腺癌と宣告されて11年経過、最近は癌を忘れるほど他の病に、耳は人の声が聞こえず、人工内耳を装着することに。

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迷惑です
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 ・入院4日目 退院から帰宅

 もう退院が決まったものと思って、朝の検温、朝食後から退院準備を始めた。そんなにたくさんのものがあるわけでもないし、簡単に済んでしまった。9時30分くらいに相方がやってきた。そして、相方は退院手続きを済ませに一旦出て行ったが、戻ってきたところで、看護師を呼んで最後の診察を受けに行くことになった。

 病棟の中にある、耳鼻科診察室で男性のドクターの診察を受ける。そして、手術痕に貼られていたガーゼを完全に除去し、外からの所見で問題なしということで、これで晴れて退院することになった。

 

 

 ドクターにお礼を言い病室に戻って、荷物の整理と再点検をして、看護師にお礼をいって病室を後にした。

 

 手術痕のガーゼについては、どうも完全に剥がされてはいない様で、退院して4日くらい過ぎて、手術痕に触ると違和感があるので、相方に見てもらっているが、どうもガーゼが張り付いてのではないかと思われると。

 左の画像は、診察してもらったドクターにショットしてもらたもの。

 

 病室から病院出口までの歩きでは、体が多少ふらついている。筋肉の弛緩と手術の後遺症の目眩の軽いのがふらつきの原因だと思う。この後出口で退院処理をして、車に乗って帰宅することに。車に乗ったのが10時40分だった。

 

 帰宅途中で何か食べる予定していたけど、時間が11時前ということで昼食には早すぎるしそもそも店がまだ開店前で諦めて、途中スーパーに立ち寄り昼飯の弁当を買い込んで自宅に帰った。

 この時、眼鏡もマスクも外している。眼鏡もマスクもつけていると、手術した耳を引っ張って、手術痕に対象の痛みが出るので、外していた。退院前のドクターの診察で、マスクの紐がかからないように気をつけてくださいと念を抑えている。家にいるときは外しているけれど、外に出るときは、マスクがキツくならないように一工夫しなければならないと思っている。(結局外に出ることがないので考える必要もなかったが)

 

 家に帰って、一息ついてから昼食。買ってきたのは、病院食と違って、脂がキツかった(後で思った)鶏の唐揚げ弁当。食べたときはいつものことなのでなんとも思っていなかったが、食べてから2時間くらいして少し気持ちが悪くなった。そして病院では出ていなかったかなりひどい目眩に襲われて、立っておれなくなった。こういうときは、もう慣れっこだけど、血の気がひいているので、目を閉じて座り込むことだ。相方に吐き気のあることを伝えて準備をしてもらい、しばらく座り込んでいたが、吐きそうになったものの出すものがなかったようで戻しはしなかった。

 気分が少し落ち着いたところで、布団を敷いてもらって寝ることにした。眠りについて、目覚めたときは目眩はかはなり治っていた。

 

 ・退院翌日及び翌々日

 目眩に関しては、人によりけりだけど、症状が出ることがあるとは聞いていたし、多分自分でも出るだろうとは思ってはいたものの、想定していたよりも程度の悪い目眩になった。

 これを書いているのは、退院から2日してからだが、目眩は少ないとはいえ、歩けば少しふらつく、そして夜中にとんでもない耳鳴りに襲われて目が覚めたほどだ。

 

 当分こうした副作用、後遺症が出るものと覚悟はしているが、こうしたことに慣れていく必要があり、我慢が強いられそうだと思っている。

 GWの連休で、何年ぶりかで息子が帰省した、どこかにドライブしようと言ってくれたけれど長時間車に揺られれば多分に目眩を起こすだろうし、吐き気を催したらとんでもないことになるし、目的地では杖が必須になるし、下手すれば車椅子に乗らねばならないからと、ドライブは遠慮した。

 

 

 ・退院から4・5日目

 夜寝るときは、手術痕が下にならないように、できるだけ反対側を下にして寝るようにしている。夜中寝相の悪い私は、手術痕に影響を与えていなければいいがと思ってはいるが。。

 夜中トイレに行くために起きようとすると、グルグル目眩の襲われる。なんとか我慢して立ち上がって、ふらつきながらもなんとか済ませて来る。グルグル目眩は、昼間起きて椅子に座っているときはほとんど治っているのだが、立ち上がって歩こうとすると今度はふわふわ目眩に見舞われる。なんとか歩けるので、やりたいことを済ませてまた椅子に戻る。

 目眩は日に日に軽減されつつあるが、これは自然に収まっているのか、退院4日目くらいからの手持ちのビタヘスチンの服用が効いてきているのか判別できない。

 

 耳鳴りは、寝起きが一番キツく、起き続けているとある経度軽減される。ひどいときはもう我慢の限界と言ってもいい。それで夜中目が覚めたこともある。耳鳴りは、いろんなものがあり、ジェット機の音やら、電子音やら、唸り声のようなものも、とにかく音は定まっていない。耳鳴りは完全に消えることはないのだが、時折瞬間的に消えたかと思うが、それは消えたのではなく、何種類かの音の集合から大きい音耳鳴りが消えたに過ぎない。しばらくするとまた違う耳鳴りが重なって始まる。

 

 耳鳴り、目眩は、手術後1〜2風間くらいで収まると言われているが、まだ退院5日目では、最高に出ているのかもしれない。なんとか早く治ってほしい。

 

 心配しているのは、プロセッサーをつけて言葉の聞き取りを始めても、この耳鳴りがあると、うまく聞き取りできないのではということ。耳鳴りは、手術後は全くなかったと言っていいくらいなのが、翌日突然に大きくなった。体、頭の中で何かが起きているのだろうとは思うのだが。。

 

 

 ・退院から9日 この連載の締めに

 退院7日目に初めて車に同乗して、買い物に出掛けた。目眩もほとんどなくなっているので、歩くときのふらつきもほとんどない。しかし、スーパーの中では他の買い物客の動きにかなり警戒をしていて、人の動きに神経を尖らせていることからか、かなり疲れた印象だった。

 ドクターからは、目眩は1−2週間で治ると言われていたが、確かにほぼ1週間でぐるぐる目眩はほぼ収まった。しかし、天気に左右されるのか、天気が下り坂に差し掛かると耳鳴りの鳴り方が変わって軽い目眩も生じることがある。

 この記事の仕上げをしようとしている時、天気は雨で朝からショットしたふわふわめまいに見舞われている。生活に支障はないけれど、立ち上がった時にふらつきが出ている。画像の様な杖の必要はないけれど。

 目眩や耳鳴りは、元々手術する前から抱えている問題なので、手術の影響かどうかの判断はできないが、この先どういったことになるのか、サウンドプロセッサーを取り付けて、音が左側から入る様になると、この症状にまたは変化が生まれるのだろうか?変化があっても、いい方向にかわあってくれることを願って、とりあえず連載を止める。

 10日くらい先にサウンドプロセッサーの取り付けをし、言語リハビリがスタートする。そのことがどういった変化を持たすかは、またその後に報告をすることにする。

 

 最後に現在の手術痕の画像を添えて。


 

********人工内耳装着手術体験記*******

その1 入院と手術前検査

その2 入院2日目 手術日 その1手術

その3 入院2日目 手術日 その2 病室で

その4 入院3日目 手術翌日

最終回 入院4日目・退院から退院8日目