『4月13日』

タカノリさんの良い笑顔が撮れた。

今月は病的にお客さんが少なくて、普段は売上の事など頓着しない自分も少々いらいらしてきました。これも自分の蒔いた種と納得しつつも、いらいらしながら店にこもっていても楽しくないので気分をリフレッシュする為に明楽時運さんに行きました。

すると店に入るなりタカノリさんが「わかった！」と言いました。

「また何か新しいことがわかったんですか？」と僕が聞くと「俺たちは死人だ」とタカノリさんは語り出しました。その少々浮世離れした講釈が僕にとっては良い頭のリフレッシュになります。しかしタカノリさんは一体全体、いつどこでそんな事を考えているのだろうか？

夜に、アツさんにその時の話をすると「それはかなり病んでるな。明日くらいに顔を出すかな」と笑ってました。

例えば僕が仮に儲かって大金を手に入れたとしても、高い車や時計が欲しいわけでもなし、海外旅行に行って一流ホテルに泊まったり高級料理が食べたいわけでもないので、それほどお金は要らない。それに世間を見回しても自分にとっておもしろいものはほとんど無いので、おもしろいものは自分でつくって自分で楽しむという自給自足を心がけています。確かにそんな人間はタカノリさんが言うように死人かもしれないと思いました。

でも、明楽時運さんから帰ってきたら、常連さんが何人か来てくれて買い物をしてくれました。

伊藤さん、りゅうきくん、ありがとう。

感謝。

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