成功者には二種類あります。
すなわち外側の成功者と内側の成功者。
外側の成功とは学歴、経済力、社会的な地位、外見の良さなどです。
これが一般的には成功者と言われていますよね。
ただ、成功者にはこれに当てはまらない内側の成功者という人もいます。外側の成功者ではないけれど内側の成功者であるという人物。
代表的なのは「方丈記」で有名な鴨野長明です。
彼は出世競争に敗れ、妻子もおらず、エリート階層から脱落し、山奥に籠り、和歌や琵琶を愉しみ、小さな庵を作って自由気ままに生きた人です。しかし、彼の書いた短い随筆である「方丈記」は800年経っても名文として教科書にも載るぐらいです。
内側の成功者をわかりやすく言うと、心の内面的な成功者です。内面が非常に成熟しており、外側の派手なわかりやすい成功者ではない。達観した心の持主なのです。これは外側の成功者には手に入らないタイプの能力です。
自分が孤独であることを愉しみ、自由であることを満喫し、心が満ち足りている静かな内面的な成功者です。これはなかなか理解している人が少ない。
内側の成功者という成功者も存在するということを知っていただきたいです。決して、内側の成功者とは負け犬ではなく、成功には外側の成功と内側の成功の二種類あるということをどうか知ってください。
ちなみに「方丈記」は短い随筆でありながらも、都の遷都や自然災害などで壊れていく町並みと人々の内面、栄華の空しさ、(仏教的な)無常さを感情を交えずに淡々と自然現象として描き切った傑作です。
もし、興味があれば是非、ご一読を。