MONOTONE

昨日の大和っちの定期検診のお話にコメントをお寄せいただいた皆様
ほわっと暖かくなる優しいメッセージありがとうございました。

いろんな個性を抱えながら、皆さんのお家の猫ちゃんたちも
ハッピーな毎日を過ごしているように、大和っちもちょっと
腎臓が弱いと言う個性を抱えながら、毎日兄弟と一緒に楽しく過ごしています。

以前にも書きましたが、腎不全での闘病ではなく、病気も個性として
大和っちのウィークポイントではあるけれど、それも丸丸受け止めて
笑っちゃうくらいハッピーでゆるい毎日を送るのがワタシのモットーです。

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もう何度も同じお話をしているので、重複するところもありますが
腎不全という病気は、腎臓の機能が低下していく猫に多い病気です。
治すことはできないけれど、進行を遅らせることはできます。
大和っちの場合は、多くの猫ちゃんがそうであるように
腎臓に負担をかけるようなストレスを与えないことと
食事制限と活性炭や降圧剤等の投薬による治療を主にしています。

補液はしていないのかな?というご質問を頂いたのですが
現在の大和っちはCRE値は高めですが、BUNは正常値内です。
BUNは血液中にある尿素窒素の値です。で、尿素窒素というのは
タンパク質が分解されて最終的にこの形となり体外に排出されます。
腎不全になると、体外にこういった不要物を排出することが
出来なくなる為に、様々な治療を施すことになります。

BUNが正常値内であれば、とりあえずこの要らない物質
尿素窒素は体外に排出出来ていると考えられます。

腎不全の初期症状で、多飲多尿という症状がありますが、実はこれ
沢山飲むから沢山出るのではなく、沢山出るから沢山飲むのです。

本来体外に排出されるべき尿素窒素が体外に排出されず
血液中に増えていくと、尿毒症を起こします。
機能が失われつつある腎臓でも、尿を作り出すことはできます。
腎不全と診断された猫の腎臓は、ざるの目が詰まっている状態です。

健康な猫の腎臓をざるに例えると、まず血液が体の中をめぐってきて
様々な不要物質を含んだ状態で腎臓に到着します。ここでざるを通り
尿が作られる訳ですが、目は均一なので不要物もちゃんと通ります。
一方、ざるの目が詰まった状態だと、不要物を通すことが出来ず
不要物質を含んだまままた血液は体内をめぐり続けます。

血液中に尿素窒素が増えてくると、猫の体は尿量を上げて
薄い尿を沢山出すことで少しずつ尿素窒素を排出しようと働きます。
で、体が渇くから大量に水分を摂取して、更に尿を出すという訳です。

尿素窒素が体外に排出できず、血液中に多くなって排出が追いつかず
経口での水分摂取では足りなくなった場合に、補液という形で、水分を
体に取り入れ尿量をあげ、体内の尿素窒素を排出することになります。

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話が長くなりましたが、大和っちは現在BUNは正常値で
尿素窒素はちゃんと体外に排出出来ているので、補液はしていません。
その代わりに、経口でしっかり水分を取るように指導されています。

補液とは異なるのですが、腎不全と診断されたの猫ちゃんの多くが
活性炭を処方されます。この活性炭には、尿素窒素等を吸着して
便として体外に排出するという効果があります。

高齢の猫はそれでなくても便秘をしやすいと言うのに
この活性炭は便秘をしやすいという、弱点もあり
実際、大和っちも投薬し始めた頃は便秘気味でしたが
きゃどっくというサプリメントを併用することで解消しました。


我が家では、手作り治療食という選択をしているのと
大和っちが低体温で代謝が悪い体質だと言うことも
ありますので、一般的な猫ちゃんたちの治療方法とは
異なっているところがあるかもしれません。

同じ病気でも、体質や生活スタイルによって治療方法は
異なってくると思いますので、気になることがある時は
どんどん獣医師に相談しましょう。そのためにも、健康なうちに
信頼できる獣医さんと早く出会っておくべきだなって思います。

そんな獣医さんに出会えたことも、4兄弟とワタシが
毎日ハッピーで居られる要因の一つかも知れません。



長い長い文章に最後までお付き合い頂きありがとうございました。
皆さんと暮らす、猫ちゃんも大和っちに負けないくらいハッピーな毎日を送れますように。

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