ラピダス支援に8025億円 経産省 - Yahoo!ニュース

 経済産業省は31日、次世代半導体の国産化を目指すラビダス(東京)に対し、2025年度に最大8025億円の追加支援を行うことを決めたと発表した。

 補助総額は最大1兆7225億円に膨らむ。同社は27年の量産開始を目指し、今年4月から北海道千歳市の工場で試作ラインを稼働させる予定。

 

 この国は資本主義経済社会ではなかったのか。

 資本主義とは、有望な事業を誰かが創業し、あるいはそれに誰かが出資する、事業が成功し利益が得られるようになれば出資に対してその配当が得られる。あるいは、その出資者としての権利(株式)を第三者に売却して利益を得られる。そういうものだったはずだ。

 

 これが「出資」なら理解できる。なぜ「支援」なのか?

 これでは、ラビダスが成功して利益を得られるのは、その株主たちであり、支援をした国(納税者)はその見返りは得られない。

 「事業が成功すれば、税収として返ってくるだろう」というのは意味がない。税金を払わなくてはならないのは、国からの支援を一切受けておらず、創業者や出資者だけで資金を用意して成功した会社も同じだからだ。

 

 ラピダスのHPを見てみた。

 Rapidus株式会社

 株主構成、決算内容、まったく掲載されていない。

 これまで受け取った補助総額は1兆7225億円にもなるそうだが、それをどのように会計処理したのか、説明はない。

 

 ニュースでは株主としてトヨタ自動車とソニーの名前が挙げられている。

 庶民には「自己責任」だの、「自助、共助」だのと押し付けておいて、いったい何をしているのだろう、この国は。