元大阪地検検事正の北川健太郎被告、一転して無罪主張へ 部下に性的暴行 - 日本経済新聞

 酒に酔った部下の女性検事に性的暴行を加えたとして準強制性交罪に問われ、初公判で起訴内容を認めた元大阪地検検事正の弁護士、北川健太郎被告(65)が次回公判で一転して無罪を主張することが10日、分かった。

 

 初公判で認めながら、否認に転じたということ。

 これについて、もちろん納得いく説明などあるわけもない。

 被害者の供述からして、無罪はありえないだろうが、どうせ有罪の実刑判決なら、イチかバチか、無罪主張でわずかな可能性に賭けようということか。

 

 ニュースというものに数多く接してきたが、地検検事正がこれほどひどい事件を起こしたなどというのは聞いたことがない。

 この北川、検事正在任中には、森友学園への国有地売却に関する公文書改ざん事件について、当時の財務省幹部を不起訴にしていたらしい。

 所謂「安倍案件」で、自らの権力で関係者を無罪放免にしてやった。いわば権力者の上に君臨する特権力者ぐらいのつもりになった慢心から、この事件を引き起こしたのではあるまいか。

 第2次安倍政権以降、白を黒とし、鹿を連れてきて馬と言わせるような知性と法秩序の破壊が横行し、その状況で発生した事件。

 歪んだ社会が生んだ事件とも言える。