公職選挙法違反について、多くの識者やジャーナリストが疑惑を指摘しています。

 それらを参考に記事を書いてもいいのですが、どうも後追いになるようなので、やはり違う視点から不可解な件を指摘します。

 

 不可解(1) 立花孝志の件

 兵庫県知事選挙において、立花孝志が立候補し、斎藤の応援に回った。自身の得票はわずかだったようで、供託金300万円も没収になった。立花の自宅は兵庫県ではなかったはず。立候補のために本当に兵庫県に引越し、住民票を移したのか。それとも安いアパートでも借りてそこを住所として住民票を移し、ホテルに仮住まいして活動していたのか。選挙カーを用意し選挙事務所も設営したのなら、相当な費用がかかったはずだ。少なくとも数百万円、あるいはそれ以上。

 そこまでして、斎藤を支援した理由は何か。売名だけのためにそこまでやるか。立花が何の利益もなく、そんなことをしたのだろうか。立花は現在執行猶予中である。派手に立ち回っていたが、選挙違反や脅迫に問われるリスクがないわけではない。そこまでした理由は何だったのか。誰かがカネを出して立花に依頼したのか、しかしそんなカネをいったい誰が出すのか。

 

 不可解(2) 折田楓の件

 折田の会社は、これまでに広島県のSNS運用支援を1300万円で請け負っていたらしい。徳島県とも「SNSを活用した情報発信業務」を800万円で受注している。

 ご本人は大好きな高級ブランド品を見せびらかしていたが、それなりの金銭的裏付けがあったようだ。

 本人によると、10月1日から投票日の11月17日まで、人生で最も忙しかったぐらいの激務だったらしい。「広報の総合格闘技」と言っているぐらいだ。その間、折田の会社の従業員は何をしていたのか。折田とともに選挙運動に参加していたのか。ならば、70万円どころの報酬では到底賄えない。兵庫県から後々仕事をもらえるという程度の話で、そこまで頑張ったのか。それとも陰で大金の授受があったのか?しかしそんな大金をいったい誰が用立てたのか。それとも本当にわずかな報酬で引き受けたのか。

 

 不可解(3) 逮捕者

 今般の知事選挙では暴行による逮捕者も多い。稲村氏側が声明を発表している。

 兵庫県知事選・稲村陣営が声明 街頭演説の阻害、暴力行為による逮捕事例に「看過できるものではない」― スポニチ Sponichi Annex 芸能

 逮捕者の人数は明らかではないが、一説には16人とも言われる。斎藤を批判する側につかみかかって現行犯逮捕される映像は見た。そいつらはただ興奮してやっただけなのか。どこかからカネをもらってやっていたのか。タダでそこまでやるのか?

 また、稲村氏後援会は告訴状を提出している。

 稲村和美さん後援会が告訴状提出「うそ通報でSNS凍結」と主張 「複数のデマ拡散」と公選法違反疑いで告発状も提出(FNNプライムオンライン) - Yahoo!ニュース

 後援会は、複数の何者かが「SNSのルールに違反している」などと、組織的にうその通報を運営会社にしたことから凍結されたと主張している。

 このウソ通報をした連中、当分夜もまともに眠れんだろう。ある朝、玄関のチャイムが「ピンポーン」と鳴りドアを開けると、複数の警察官に囲まれる。そんな悪夢に呪われる、それが現実になるかもしれぬ。これもタダでそんなリスクを負うかという話だ。

 

 この件、まだまだ闇が深そうだ。