古市憲寿氏 タクシー突っ込み3人けがの事故に「怒りを感じる。なぜかというと日本のタクシー業界は…」(スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース

 

古市氏は「凄く怒りを感じる。なぜかというと、日本のタクシー業界は、ライドシェアを全面的に阻止してきたわけですよ。その根拠の1つというのが、タクシー会社のタクシーは安全ですよ、2種免許も持っているし、プロが運転するから、タクシーは安全で、ライドシェアは危険なんですってことで、ずっと阻止してきたのに、タクシー会社がこんな事件を起こしたわけじゃないですか。しかも、こういう普段からうとうとしていると見られているような人を、普通にタクシー会社として問題を認識せずに運転させていた」と指摘。  そして、「今回だけでなく、こういう事故は増えていくと思う。タクシー運転手の年齢はどんどん高齢化していてボリュームゾーンは大体70~74歳。これからこれがどんどん上がっていくかも知れない。そんな中でこういう事故は起こる」と推測。「それにもかかわらず、いまだにタクシー業界はライドシェアに対して大反対していて、部分的に自分たちが管理するライドシェアを始めましたけど、でも中途半端なものしかやってない。その責任をタクシー業界側はどう受け止めるんだろうなということに注目したいなと思います」と自身の考えを述べた。

 

 現在、日本国内で営業しているタクシーはいったい何万台になるだろうか。

 そのうちの1台がひどい事故を起こしたとして、なぜライドシェアの話になるのか。まるで、タクシーはどうせ安全ではないのだからライドシェアに反対するなとでも言いたいのか。

 タクシー業界としての安全性向上への取組みや免許を厳しくせよという話なら、まだわかる。

 要するに権力側に尻尾を振り、ライドシェア導入利権を画策する側に与しているだけだろ。

 

 当ブログとしては、もちろんライドシェア(白タク合法化)に反対です。

 個人タクシーと一般ドライバーを以下に比較します。

 

 個人タクシー免許を取得するには、

 個人タクシーを開業するには?必要な条件、資金、失敗を防ぐコツを解説 | マネーフォワード クラウド会社設立 (moneyforward.com)

 

 65歳未満、第二種運転免許取得から10年以上、申請前3年間は無事故無違反、その他(健康状態、資金、自動車の用意等)の支障がないこと。

 10年間タクシー乗務員として真面目に勤務し、かつ3年間も無事故無違反という厳しい要件を満たしてやっと取得できるのが個人タクシーの免許です。これを「既得権益」などと言われてはたまったものではありませんね。

 古市はドライバーの高齢化も問題にしているが、白タクこそ年齢制限はない。

 

 さらに車両は

 個人タクシー車両の定期的費用(3ヶ月点検、車検、メーター検査)は年間91,310円|kotakun (note.com)

 

 3カ月ごとの点検義務あり、車検は年に1回、保険費用も一般の自動車に比べて割高になる。

 

 タクシー運転手に最適な自動車保険の加入内容:タクシー共済はどう? | 法人コスト削減ラボ:個人事業主や法人の経費削減・固定費削減 (finance-shikin.com)

多くの人が任意で自動車保険に加入していますが、タクシー運転手の場合は任意保険への加入が必須になっています。これについては、かつて国が「タクシードライバーは任意保険(または共済)へ加入しなければいけない」と決めたからであり、守らなければ罰則が付きます。

具体的には、必ず以下の内容に加入しなければいけません。

  • 対人賠償8000万円以上
  • 対物賠償200万円以上

 ライドシェアというのは、上記のような制限を取っ払い、運転免許と自動車があれば誰でも営業できるというもの。

 3カ月に1度の車両点検と毎年の車検という費用と労力をかけ、高額の保険加入が義務付けられている個人タクシーに対して、2~3年に1度の車検だけが義務で、どれほどの保険に加入しているか定かでない白タクと価格競争せよというのだろうか。

 仮にライドシェアが一部認められたとして、その1台が大きな事故を起こせば、古市はどんな怒りを感じるのだろうか。