日本社会の劣化を象徴するかのようだ。
頭の悪い下劣な酔っ払い、安物の居酒屋で見かけるような連中だが、問題はこんな連中が評論家だのコメンテーターだのと有識者としての扱いを受け、テレビで自由にものを言える社会やマスメディアの在り方にある。
「出入国審査の入国条件でホタテ10個食わそう」橋下徹 処理水放出の中国への“対抗手段”を提言(女性自身) - Yahoo!ニュース
東国原は、中国が日本への団体旅行を今月10日から解禁されることに触れると、「食わそうよ、飲まそうよ。んで『これ、福島産だよ』っていう」と発言。すると、続けて橋下はこう提言した。 「出入国審査のときに入国条件で『ホタテを食え』と。ホタテ10個。それで『ホタテおいしいおいしい!』っていう映像を撮って」 「『無料でどんどん食べてください』って映像撮って。ガンガンネットやら何かで(流して)」 すると、東国原も「そうしよ!」と同意。「中国のひとに福島の海で泳いでもらいましょう」とも述べ、橋下が「空港からバスか何かに乗せて、気づいたら福島にいるとかですか?」と尋ねると、東国原は「で、飛び込む。バスで」と冗談めかして続ける。
この数年、コロナ禍の時期を除き、海外からの観光客は不振にあえぐ日本経済にとって支えの柱だった。
もちろん、本当にそんなことができるわけがないと思ってのウケ狙いの発言だろうが、この発言だけで海外からの観光客は減少するだろう。
処理水(汚染水と呼ぶが適切かという議論はともかくとして)がそれほど安全ならば、中国のみならず、外国から調査団を受け入れ、サンプルを渡して科学的に分析してもらえばいい。海は世界中とつながっているわけだから、内政干渉でもなく、風評被害も抑えられる。
そんな立証努力もせずに、ただ海産物をバカみたいに頬ばったところで、何の説得力もない。
コロナ禍をやっと脱したのはいいが、飲食店や宿泊施設はまだまだ大変だ。
コロナ禍で負った借金の返済に追われる、急に客が戻ってきても今度は人手が足りない。コロナ禍で従業員を減らしてしまい、そんな急に人手を充足するのも難しい。
それでもインバウンドの回復はありがたい。飲食店、宿泊施設、バス、タクシー業界にとっても頼みの綱だろう。
こんな連中を跋扈させてはならない、マスメディアで発言の機会を与えてはならない。有識者でも何でもない。
社会が滅びる。