記者とは、記す者。取材した結果などを文章として新聞や雑誌に掲載する役目を負った人のこと。

 こういうインネンオヤジとやり合うのは得意ではないようだ。

 

 ・IR用地の不動産鑑定を4社に依頼し、そのうち3社がなぜかまったくの同価格だった。

 ・3社の金額は、大阪市が事前に「参考価格」として提示した金額と同じ。

 ・しかもその金額は予定されているホテル建設などが考慮されていない。

 ・周辺相場と比較しても、不当に安いとしか考えられない。

 ・鑑定業者は、大阪市の「参考価格」(希望価格)に合わせた鑑定書を提出しただけではないのか。

 

 これを疑惑として指摘するのは、報道機関として当たり前のこと。

 もし疑惑を払拭したいのならば、きちんと説明すればいい。

 松井の立場で、疑惑を払拭したい、きちんと説明したいということであれば、

 

 ・同じ鑑定価格を出した3社に同席してもらい、記者会見を開く。

 ・3社からそれぞれ、鑑定価格を算出した根拠や計算方法を説明してもらう。

 ・3社にとっても、「インチキ鑑定」と言われるのは不本意であろう。正当な評価ならば、そのように説明すればいい。

 

 きちんと説明する。疑惑を払拭する。それよりも松井が言うことは「恫喝」だ。

 「疑惑がなかったら謝罪するのか」。

 そういうことではないだろう。MBSは別に事実無根の言いがかりを報道しているわけではない。疑惑を生じるような事実を報道しているだけだ。

 自分に疑惑がかかれば、自分が相手を脅す側になって、話を混乱させる。〇〇〇の言いがかり、〇〇〇のやり方だな。

 

 MBSの記者さん、こういう時の返し方をお教えしよう。

 「市長にとって、必要なことは、こちらを脅すことではなくて、不動産鑑定の正当性をきちんと説明することではないですか?鑑定業者と一緒に記者会見して、鑑定の正当性や計算根拠などを説明させることはできますか?」

 「疑惑を報道するのは、報道機関として当然のことです。疑惑は違うということなら、こちらを脅すよりきちんと説明したらいかがですか?」