リクルート事件の頃、流行語が生まれた。「それは秘書がやりました」、「秘書が秘書が・・・」、「妻が妻が・・・」。

 リクルートグループの不動産会社、リクルートコスモスの未上場株式が、多くの政治家や官僚の関係者に譲渡され、株式上場後に多額の売却益を得ていた言い訳がそれらだったのである。

 

 国会で、「それは次男がやりました」という醜悪な言い訳をしたのが、この秋葉である。

 次男が自主的にやったのか、本人がやらせたのか。秋葉の弁明を聞くと、次男は会社を休んでまでしていたそうだから、親のためとは言え、そこまでやるのかとの疑念は払拭できない。世襲議員だらけの自民党において、「次はおまえだ、俺の議席を守るために協力してくれ」ぐらいの甘言は弄したであろう。

 

 

 秋葉の多くの疑惑は下の毎日の記事の通りだが、「取り調べごっこ」批判は余計だ。政権側の疑惑を追及するのは野党の仕事。取り調べは警察や検察だけの仕事ではない。

 

 疑惑だらけのこの男、以前は自民党でもこれほどひどい奴は閣僚にはなれなかった。当時は「身体検査」という用語があった。閣僚に登用するに当たり、マスコミや野党に追及されるようなスキャンダルや疑惑がないか事前に政権側で検査していたわけだ。

 安倍政権以来、疑惑や汚職はもみ消す、あるいは「説明責任を果たす」と言って以後はダンマリを決め込む。

 こういったやり方を積み重ねれば、下の者たちもやり放題。それがこういった形で現れる。

 

 統一教会に会費を支払っていたのは、金額からして間違いない。会費では会員ということになるから、購読料と名目を変えれば、教団との関わりが少しは薄く見えるかとくだらぬウソをつく卑小な奴。

 

 

 立憲、秋葉氏を質問攻め 細部の詰めに「取り調べごっこ」批判も(毎日新聞) - Yahoo!ニュース

 

  ◇秋葉賢也復興相を巡る問題 ▽自身の政治団体が母親と妻に地元事務所賃料として計約1500万円を支出 ▽2021年衆院選で「車上運動員」などにのみ支払いが認められた選挙運動の報酬を公設秘書に支払う ▽21年衆院選で、次男が秋葉氏の名前が記されたたすきをかけて街頭に立つ ▽自身が代表を務める選挙区支部が旧統一教会の関連団体に2万4000円を支出。政治資金収支報告書に「会費」と記載していたが「雑誌購読料」に訂正