(最初にお断り:資産管理、運用については、自己責任において行って下さい。当ブログは筆者の予想や推測によるものであり、何ら保証するものではありません。)
円安の流れに政府と日銀が円買いドル売りで介入しているのではないかと報道されている。
今後の為替相場はどのように動くか、誰もが気になるところです。
今後最大の円安要因は、実は円安です。燃料資源(石油、LNG等)や穀物(小麦、大豆)の多くを輸入に頼る日本。円が安くなったからといってそれら輸入量を減らすことはなかなかできない。
円安 → より多くの円をドルに換金して燃料資源や穀物を輸入 → 円売りドル買い圧力が拡大 → さらに円安 → さらにより多くの円をドルに換金して・・・・・
その次は個人資産のドルや金への移行です。
円が安くなる → 円安は止まらないとみんなが認識し始める → 円預金を解約しドル預金に替える → 円が安くなる → 円安は止まらないとさらに認識が進む → 円預金解約しドル預金への移行がさらに進む → ・・・・・
円安が円安に進む連鎖拡大、果たして止まるでしょうか。
もっとも、円安にブレーキがかかる要因もないことはありません。
円安は外国人観光客にとっては、ありがたい。日本の物価は安い、ホテルも交通機関も飲食もお土産購入も安い。観光客の人数は増えるし、消費も増える。外国人観光客がドルやユーロを円に替えて日本で使ってくれれば、円安へのブレーキとなります。
果たして、それだけで円安に歯止めはかかるか?
肝腎のモノづくりは、心許ない。
かつて、円高を避けて国外に生産拠点を移した企業が、国内回帰することはあり得るのか。
ものづくり「国内回帰」の時代は来るのか? 円安は追い風だが、識者は不安要素を指摘:東京新聞 TOKYO Web (tokyo-np.co.jp)
上の記事では「限定的」だそうです。そりゃそうですね、そんな簡単に工場を移動させられるわけがない。
円高による海外移転だって、10年、20年、30年かけて進んだ。
円安はチャンスだなどと虚勢を張るエセノミストに用心することです。