今年も8月15日がやってきました。
終戦記念日じゃなくて敗戦だろというツッコミはともかくとして、バカ斬りではなく徒然なるままに戦争について語ってみましょう。
故大橋巨泉さんはリベラルで良識のある人だった。巨泉さんは生前、小学生の頃に松の根を掘る作業をさせられたと怒っていた。なぜ松の根か?松の根から油が造れたそうだ。松根油というらしい。それで戦闘機を飛ばしたそうだ。
「ガソリンの一滴は血の一滴」とも言われた。その血の一滴すら欠乏して、松根油を使ったわけだ。
ディーゼルエンジンの自動車を購入した人は、納車の時にディーラーからくどいほど言われる。「燃料は軽油です。絶対にガソリンを入れないように。万一うっかり入れてしまったらすぐに連絡して下さい。工場でガソリンを吸い出して洗浄しなくてはなりません。」
軽油にガソリンを少しぐらい混ぜても大丈夫、パワーがアップするのではないか。そう思ってガソリンを入れる人がいるらしい。もちろんそれは絶対にダメで、エンジンを損傷したり、最悪火災事故につながるそうだ。
同じ石油由来でも、精製方法が異なる燃料を給油することはあり得ない。
ガソリンで飛ぶように設計された戦闘機のエンジンに松の根から作った油なんぞ注入すればどうなるか。敵と戦う以前のことだ。
一方、アメリカは国内の油田から豊富に湧き上がる石油を使い放題だった。「日本がアメリカと戦争やって勝てるはずがない」、こんな本当で当たり前のことを言うだけで憲兵に引っ張られ、拷問を受けるはめになった。
なぜ、日本人はかくも愚かだったのだろうか。
しかしながら、現在とて大して変わりはない。安倍晋三なる知性も良識もなく、法律にも経済にも無知無学な者が長年にわたって首相の地位にあった。その後継の菅はさらにひどく、現在の岸田も似たような者だ。そして、カルト宗教とズブズブの政党が長年にわたりこの国を牛耳っている。
戦争大好きの高市早苗が軍事費を倍増させよと喧しい。ロシアがウクライナを攻撃したように、日本が中国から攻撃されると、よほどご心配のようである。
中国がもし本気で日本を滅ぼしたいなら、自国の兵士にも犠牲が出るような、あんな戦争をやる必要はない。
日本が石油の大半を中東から輸入しているのは周知の事実である。インド洋から太平洋につながる海上のルートを封鎖すればいい。日本は戦う以前に、経済活動すら停止してしまう。もちろん戦闘機や軍艦を動かすことはできない。
軍事的物理的なダメージを与えたいなら、工作員を潜入させ、原子力発電所を爆破させる。エセ保守派が勧める火力や原子力を活用した国家は、実は脆いものだ。
防衛費を2倍にしようが3倍にしようが、戦争なんぞできるわけがない。
中国からすればそんなことをする必要がない。日本は放っておけば、衰退する一方だからだ。むしろ衰退する日本を吸収する方がメリットが大きい。
日本は財政赤字の垂れ流し、国債を日銀に買わせるというインチキ経済は止められない。円はまだまだ安くなる。もっともっと円安になれば、日本の不動産(オフィスビル、商業施設、物流倉庫、高級住宅地の邸宅)買い放題だ。今でもタワーマンションなんぞチャイナマネーが買い漁っている。これがさらに進むのは可能性高い。さらに日本企業の株式も買収して、中国系企業の傘下に収めるようになるか。
少子化も進む一方。アベノミクスなるインチキも出生数はごまかせない。昨年生まれた子どもは81万人だ。この子たちが100歳まで生きても日本の人口は8100万人。出生率も下がる一方なので、近い将来の出生数は50万とか30万とかに下がるだろうか。これでどうやって現在の社会体制を維持するのか。
中国には好都合な件ばかりではある。日本の不動産や日本企業の株式の大バーゲンセールが始まる。さらに少子化で移民を受け入れるしかない。日本中にチャイナタウンが生まれ、中国人が跋扈するだろう。
そうすれば、逆に中国による軍事進攻は心配なくなるか(苦笑)。
エセ保守の皆さん、日本の安全保障のために日本を衰退させているのか(まさかね)。
いずれにせよ、中国脅威論なんぞ鬼畜米英と言ったぐらいの愚論に過ぎない。