この数日、霊感商法やマインドコントロールがまた話題となっています。
テレビなど見ているだけでは、「どうしてあんな多額のカネを取られるのか?」、「バカ高い壺や数珠なんぞ、誰が買うものか」と思えるでしょう。
その通り、そんな簡単に人から大金を出させたり、バカ高い壺や数珠を売ったりできるわけがありません。それでも現実には騙される人が後を絶たたないわけです。
騙す側は、騙しのプロであり、騙すためのテクニックやノウハウには長けているわけです。テレビなどでは、その騙しの手口をあまり詳しく報じてはいないようです。
そこで、当ブログ読者の皆さんに、これまで知り得た騙しの手口をお教えしましょう。振り込め詐欺などと同様、犯罪側(以下、ペテン側といいます)の手口を知ることが予防につながります。
(1)壺や数珠を売る騙しの手口
①ペテン側が、団地や住宅地など、人口のやや集中した場所に出かける。女の方が警戒されないため、女が多いらしい。
②「無料占い相談」と称して、住宅を訪問していく。
③ヒマを持て余した主婦などが、「無料ならいいか」と無料占いに応じる。
④そこで占いをしながら、近所のウワサ話などの雑談に興じる。どこにでも、ウワサ好きの主婦なんぞたくさんいる。
⑤雑談をしながら、カモに関する情報を仕入れる。例えば、「〇〇さんところの息子さんは、成績よかったのに受験に失敗した。奥さんは落ち込んでいる」、「△△さんの奥さんは、姑さんとの折り合いが悪くて、愚痴を言っていた」、「某々さんは、経済的には裕福だけれど、どうも旦那さんが浮気をしているみたい」・・・・・
⑥無料占い相談と称してネタを仕入れた家庭に出向く。
⑦そこで占いを始める。ネタを仕入れているので占いは当然当たる。「息子さん、大変優秀ですね。本当に頭のいい立派なお子さんです。でも、この子は少し勝負弱くないですか?大事な時に実力を発揮できないとか・・・・」、「奥さん、おきれいですね、若くてお元気で。でも、姑さんとのご関係は大丈夫ですか?」「ご主人について、何か悩みがおありではありませんか?」・・・
⑧こうなると人間は弱い。「なぜわかったのですか?」、「では、いったいどうすればいいのですか?」・・・・。ペテン側に縋りつくような関係ができてしまう。
⑨ペテン側「私どもの先生は、こういった大変立派な立派な方でして、占いもその先生の教えによるものです」、「ご先祖様に、日々感謝していますか?」「実力を発揮できない、勝負弱いのは、大事な時にご先祖様の加護がないからです」、「幸せになれないのは、ご先祖様を思う気持ちが足りないからです」、「この壺は、私どもの先生が丹精込めて練り上げた作品です。毎日朝と夕方、この壺に向かって手を合わせ、ご先祖様への感謝の気持ちを思い出しましょう」
どうですか。壺や数珠を買ってしまう手口が少しはおわかりいただけたでしょうか。
実際のペテン側は、これをもっと言葉巧みに、売り込んでいくわけです。
次回は、マインドコントロールの手法をお教えします。