「吉村にブーメラン」

 今週月曜日から火曜日、ツイッターなどは大盛り上がりになりました。改めて時系列を整理してみましょう。

 きっかけは、14日(日曜日)、吉村のこんな発言がニュースになった。

 吉村洋文知事、衆院1日で満額100万円支給を批判「これが国会の常識。おかしいよ」(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース

 

 文書交通費と言いながら、使途は自由、使途公開も領収書も不要。毎月100万円がただのポケットマネーとなっている。しかもこの文通日、在職1日でも一ヶ月分もらえるらしい。吉村は、

 

 「維新の新人議員、小野さんから。なんと10月分の文書通信交通滞在費100万円が現金で満額支給されたとのこと。10月分?選挙の投開票日が10月31日なんだけど。どうやら1日だけでも国会議員の身分となったので、10月分、100万の札束、満額支給らしい。領収書不要。非課税。これが国会の常識。おかしいよ」

 

 このようにツイートしたらしい。なるほど、吉村には珍しい正論だなと言いたいところが、翌15日になって、吉村の過去が明らかになった。

 吉村は2014年の衆議院選挙で当選し、翌2015年に橋下徹が大阪市長を辞任することから、衆議院議員を辞職し市長に転じた。

 2015年の10月1日に辞職し、10月分の文通日を満額受け取っていた。

 これを明らかにしたのが、れいわ新選組の大石あきこ議員。衆議院の担当部署に確認したというのだから、吉村ももうゴマカシようがない。

 吉村洋文 - Wikipedia

 

ウィキの記事に100%の信頼はできないが、ほぼ間違いないだろう。9月26日には市長選挙への立候補が決まっていた。また、この秋の国会(第189回国会)の会期は9月27日までだったらしい。月末で辞職せず、わざわざ1日まで引っ張ったのは、この「文通費満額」が目当てだったと言われても仕方あるまい。

 

 それでも吉村の醜悪な言い訳は続く。15日の夕方、ツイッターで。

 僕自身、6年前に国会議員の身分を捨て、橋下市長の後を受けて、大阪市長選挙に挑戦しました。その際、議員辞職日が10月1日だったので、記憶が曖昧ですが、文通費を受けています。今回の文通費のおかしさを僕自身が取り上げています。ケジメがつきませんから、6年前のことですが、満額寄付を致します。

 

 万引き犯が捕まって、「カネ払えばいいんだろ」と開き直っているようだが、それにしても「記憶が曖昧」とは苛立たしい。

 そうか、オマエは1日で100万円受取ったが、その時は理不尽だとか、おかしいとか思わなかったのか。ウソこけ、わざと1日付で辞職して、100万円受取ったんだろ。

 

吉村知事に“ブーメラン”…6年前に在職1日100万円(テレビ朝日系(ANN)) - Yahoo!ニュース

 翌16日になると「ブーメラン」という報道が少し出始めた。

 

 17日には、大石氏がさらに動画の存在を明らかにした。2015年10月6日だから、吉村の衆議院議員辞職直後の映像である。26:45から、要注目。

 

 

 これのいったいどこが記憶曖昧なのか。

 こんな奴が大阪で絶大な人気を誇る府知事なのである。

 ウソをつくにしても、バレバレの証拠だらけ。発言すれば過去の言動との矛盾だらけ。

 並の神経なら、もはや家の外には出られないというほどのものだが、今日も吉村はあいかわらずである。