たまには野球の話でもしましょう。(以下、記録は昨日まで)

 

 ブログ開設以来、自分の素性やプロフはなるべく伏せてきましたが、実はプロ野球は一応(熱狂的ではない)、阪神タイガースを応援しています。

 今年はタイガースが好調で、ずいぶんと楽しませてもらいましたが、残念ながらリーグ優勝の可能性は極めて低くなりました。

 ヤクルトは残り14試合、7勝7敗なら75勝52敗。引き分けが16もあるので勝率.591。阪神は残り11試合を頑張って8勝3敗でも79勝57敗。勝率.581。9勝2敗でも588。極めて厳しい状況となりました。

 セリーグは一時期、最多勝利数のチームと最高勝率のチームが異なる場合、3試合のプレーオフで決着をつけるという制度を導入していましたが、CSの導入とともになくなりました(と記憶している)。

 今季のヤクルトは引き分けが多く、勝率は下回っても勝利数ならヤクルトを上回る可能性十分なのにという思いもありますが、やはり無理だったかという気持ちもあります。

 ヤクルトは得点574で失点は460、得失点差は+114。阪神は得点505で失点は492、得失点差はわずかに+13。これではさすがに優勝は難しい。特に得点力の差が大きい。阪神はなんとか接戦を数多くものにしてきたが、逆にチャンスでもう1本が打てず、残塁が多かった印象も強い。

 

 阪神の勝ち越し数(貯金)は17。実は6月18日には今季最高の21を記録している。そこから昨日までは借金4ということになる。

 後半戦のブレーキの最大原因は、やはり佐藤輝明の不振だろう。59打席連続無安打のワースト記録となってしまった。これはただの不振などと言えるものではありません。

 試しにエクセルで計算してみました。打率1割の打者が59打席無安打になる確率、いくらぐらいと思われるでしょうか。打ち取られる確率が90%、それが2打席続くのは81%・・・59乗すると、約0.2%となります。これほど打てないのは偶然ではあり得ないとお解りいただけるでしょう。つまり現在の佐藤の打率は1割にもまったく届かない。打率.001、つまり1分なら59打席連続無安打の確立は55%。現在の佐藤の実力は打率.001からせいぜい.002と見るべきでしょう。

 なぜ、これほど打てなくなったか。前半での戦いを通じて、欠点を見抜かれたからです。佐藤は高めのストレートがまったく打てない。前半戦はまだ低めのストライクで勝負してくれた。ところが後半になって弱点を見抜かれ、相手ピッチャーは、佐藤に対して高めのストレートか低めのボールになる変化球しか投げなくなった。ベルトライン付近から低めしか打てない佐藤は、高めを空振り、低めのボールに手を出して空振り。当たっても当たり損ないしか飛ばない。60打席ぶりのヒットは、相手投手のコントロールミスで、低めに外すはずのボールがやや高くベルトライン近くにきたからだ。

 

 

 ご覧の通りの完全なアッパースイング。バットのヘッドが一度下がってから上に向う。これだと高めの投球にはすべてバットがボールの下を通ってしまう。150kmのストレートには間に合わない。ヘッドが遠回りするので、ボールを見極められるタイミングが短く、低めのボール球にも手が出てしまう。

 試合前に、ゴムティーにボールを乗せて打つ練習をしている光景を見たことがある。ベルトの高さだった。そんな練習をいくらやったところで、佐藤にベルトラインのボールを投げてくれるピッチャーはいない。鎖骨の高さぐらいにゴムティーをセットして、毎日1千球ぐらい打つことをお勧めする。

 そんな助言をできる監督もコーチもおらぬか。やはり優勝は無理だったか。

 (バカ斬りしようかと迷いましたが、楽しませてもらったので助言までに止めます)