本日2本目の記事です。

 (1本目をまだ見ていないという方はリブログをどうぞ。)

 それだけ、この男を許せないということ。大阪府、こんな事業者を募集している。

 

 http://www.pref.osaka.lg.jp/hoantaisaku/hansojigyo/index.html

 

新型コロナウイルス軽症者等の搬送事業者の募集について

大阪府では、今後の軽症者等の宿泊療養施設への搬送をより円滑に実施していくため、患者搬送にご協力いただける事業者を公募します。

 詳細につきましては以下をご確認ください。患者搬送にご協力いただける事業者のみなさまからのご連絡をお待ちしております。

 

 コロナウィルスに感染した患者の搬送のために、民間のタクシー会社や個人タクシー事業者を利用するらしい。

 

 民間のタクシー会社や個人タクシーがそんな危険な業務を請け負って大丈夫なのか。ウィルス感染防止の対策はどうなるのか?

 その対策について、「業務委託仕様書」によれば、

 

ア)移送車両は、運転席と助手席の運転エリアと後部座席の乗車エリアに区分し、ビニールシートやアクリル板等で養生テープ等を用いる等により前後の席を遮断する隔壁を設置すること。なお、隔壁は患者とのコミュニケーションが取れるよう透明か半透明が望ましい。

イ)移送車両及び運転者の感染防護措置並びに移送車両の消毒等について、契約締結後に受注者に対して別途提示するので、業務期間開始前に府の確認を受けること。

 

 素人が設置したビニールシートやアクリル板ぐらいで、ウィルスを遮断できるのか?消毒は別途指示するらしいが、これも事業者側が実施する。ウィルスの消毒作業を、果たして素人が指示されてできるものか?

 そして仮に運転者が感染してしまった場合、労災保険ぐらいは使えるのだろうか。しかしコロナウィルス肺炎から他の合併症を起こした場合、すべて労災保険で補償されるのだろうか。

 会社側は運転者から訴えられるリスクもあるだろう。

 

 こういった疑問に対して、大阪府の側は一つの答えを出している。やはり「業務委託仕様書」にこう記載されている。

 

免責 「受注者の運転者等が新型コロナウイルス感染症に罹患した場合でも、府はその責任を一切負わない。」

 

 スゴいな。府は責任を一切負わない。コロナに感染したら、事業者側で責任を負って下さい、よろしく。これが吉村という男の本性なわけだ。何が「最も評価する政治家」だ!
 

 「ブラック企業」という言い方があるが、ブラック業務を押し付ける、「ブラック業務発注元」が大阪府というわけだ。

 

 さらに、この業務は労働安全衛生法違反に問われる恐れはないのか。ビニールやアクリル板で仕切っただけのワンボックスカーで、患者を搬送する。危険性の極めて高い業務。一般のタクシーがやるべき仕事か。

 

 こういった違法性の問題も感染リスクも賠償責任も、すべて民間に丸投げ~。

 タクシー会社や個人タクシーは疲弊している。大阪なら、外国人観光客をターゲットとしてワンボックスカーを用意し、関西空港や新大阪駅で待機していたような業者はまったく商売にならなくなっている。そんな業者たちの足元を見たか。

 つくづく卑怯な奴だ。