評判の悪いアベノカビマスク。

 あんな安っぽいマスクに1枚200円もかかるのか、大量発注で売れ残りリスクもないわけだから、もっともっと安くできるだろう。そんな声は上がっていた。

 そうすると、なんと当初予算の半分以下、90億円で収まるそうだ。

 

 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200424-00000086-reut-asia

[東京 24日 ロイター] - 菅官房長官は24日午前の会見で、布製マスクの家庭への配布予算について、より安く早い調達を目指した結果、マスク調達積算額より少ない90億円に収まる予定だと述べた。残りの金額はマスク配布には使用しないという。

 

 突然、90億円になったわけではない。

 

 https://www.sanyonews.jp/article/1005950

厚生労働省は21日、新型コロナウイルスの感染防止対策として全世帯に配布する布マスクに関し、計90億9千万円の契約で3社から調達したと明らかにした。社民党の福島瑞穂党首の問い合わせに書面で答えた。政府は配布にかかる経費を466億円としており、福島氏は差額について問い合わせている。
 回答によると、内訳は興和が54億8千万円、伊藤忠商事が28億5千万円、マツオカコーポレーションが7億6千万円だった。枚数は明らかにしておらず、厚労省は「開示した場合、マスクの単価を計算できることとなり、今後の布マスクの調達や企業活動に影響を及ぼす恐れがある」と説明している。

(2020年04月21日 22時05分 更新)

 

 当初予算は、単価200円で約1億枚、配送コストがそれ以上で266億円(そんなに必要か?)。異常に高いとしか思えない。

 それが上記の通り、福島氏が差額を問い合わせ、ネット上でもマスク代が200億だの260億だのとしていたのに、開示された90億円との差額はいったいどこにいったのかという疑問の声が上がっていた。

 そうすると、なぜかマスク代は90億円で決着。

 普通の場合、事業というものは以下のような手続きになる。

 

  計画 → 業者見積り → 比較検討 → 契約 → 実施

 

  実施してから金額変更というのは、追加で業務が必要になったとか、仕様を変更したとかが原因で、若干変更というのはあり得る。しかし半分以下になるとは、いったいどんな契約だったのか、わけがわからぬ。

 

 それとも、差額は着服するつもりだったのか。しかし、百数十億もの国家予算、まさか着服は無理だろ。

 いかがわしい業者に、ほとんど架空の発注をして契約金を支払い、それをスイスの銀行の秘密口座にキックバックさせるつもりだったのか?そんな安物の小説のような話、現実にあるのか。

 

 いずれにせよ、予算の中身を追及され、予算が半分以下に縮小された。こんなデタラメがまかり通るのが日本政府なのです。

 福島瑞穂さん、いい仕事してくれました。ネトウヨに嫌われるはずですね。