山下達郎が今月12日、自らのFMラジオでの番組「サンデーソングブック」の冒頭で以下のようなメッセージを口にした。
こんなバカだったのか?
これまで勇気や希望、生きる意義をあれほど美しい歌詞に託してきた男が、なんだこれは?
4月1日、安倍バカが「布マスク2枚」の配布を発表したとたん、ネット上のみならず、やっとテレビでも批判的なコメントが噴出した。
「役立たずの布マスク2枚とは国民をバカにしているのか」、「仕事を失って困窮している人はどうするのか」、「それよりも現金の給付や休業補償を早くしろ」。当然だろ。
こういった声の高まりに、政府側は世帯当たり30万円の支援を発表した。しかし、これにもまた批判が噴出する。
「条件が厳し過ぎてわけがわからない」、「これでは、受取れる世帯はごく一部ではないか」、「世帯主以外の収入が減少しても補償なしか」。
そこで、30万円の支給条件を緩和する件が伝えられるようになった。それでも批判の声は止まない。
やっと今日になって、1人一律10万円給付の話が出てきた。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6357301
遅きに失しているが、批判の声の高まりがもたらした成果と言えるだろう。その「批判や罵倒に明け暮れる」のがケシカランとは、いかなる了見であろうか。
そういいながら、自分も批判する者を批判しているではないか。
実際のところ、アルバイトをかけもちしてギリギリの生活をしている人、水商売で複数の子どもを養っているような女性、(まだ支給されていないが)、収入が絶えてしまったら、この10万円は命のカネと言える。
裕福な人にとっても必要だ。貧困が蔓延すれば、略奪、暴力、襲撃、起きないとも限らない。飢餓は犯罪を生む。当たり前だ、飢え死にするぐらいなら刑務所に行く方がマシ。それなら徒党を組んで食料品を略奪するか、金融機関や金持ちの家を襲撃するか。それがあなたの家でないとは限らないのだよ。
医療崩壊はすでに起き始めている。次は下手すると治安崩壊になりかねない。
音楽が売れすぎて、そんな当たり前のこともわからぬようになったのか、タツロー。そりゃ、あなたはカネが腐り余っているだろ。寝ていてもカネが口座に流れ込んでくるだろ。しかしあなただって売れない時代もあったわけで、「食えなかった」と言っていなかったか。それでも売れるまで食いつなげたのは、今のような状況に巻き込まれなかったからではないか。布マスク2枚大人しく受取って餓死しろとでも言うのか。
何が「冷静さと寛容が必要」だ??
と、ここまでなら、ツイッターなどネット上でも見受けられる。
リテラにも出ている。
https://lite-ra.com/2020/04/post-5372.html
これ以上のネタを出すには、自身のパーソナリティを一部カミングアウトしなくてはならない。
ブログ開設以来、自分の趣味趣向をほとんど明かさずにきたが、実は彼のファンであった。レパートリーはほとんど聴いているし、コンサートにも何度も行った。以下は「泣いて馬謖を斬る」ならぬ、「泣いてタツローを斬る」である。
2012年のコンサート、東日本大震災の約1年後であった。コンサートの最後に観客に呼びかけた。
「震災からの復興や原発事故の処理が重要なのに、政治家や官僚は責任回避や勢力争いに汲々としている、あいつらはバカである」
「そういうことを前回のライブで言うと、ある人から手紙をいただいた、『あなたのように影響力のある人が政治家をバカ呼ばわりするのはいかがなものか』ということだった」
「しかし、バカをバカと呼んで何が悪いのか」。
こんなことを言っていたのだ。
「批判や罵倒よりも、冷静さと寛容が必要」
「反対、批判の政治的プロパガンダはお休みにしませんか」
これがどちらもタツローの口から出た発言である・・・・・
このダブスタは、いったいどういうことだろうか。
バカか。言葉が悪いか?しかし、バカをバカと呼んで何が悪いのか。
いや、バカよりさらにひどい侮蔑の言葉を投げねばならない。
タツロー、エセ保守主義者だったのか。民主党政権なら、「バカをバカと呼んで何が悪い!」 安倍自民なら、「批判や罵倒は止めて、もっと寛容に、建設的に・・・・」 。それは実は民主が嫌いで安倍が好き、エセ保守が好きだったということか。幻滅した。