これまで、黒田は日銀による株式買入を株価安定のためではないと強弁してきた。

 中央銀行が株式市場に介入する。株価を操作するなど、少なくとも建前としてはあり得ないからである。

 建前も原則も、どこかに消えてしまった。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200310-00000113-reut-bus_all

 [東京 10日 ロイター] - 黒田東彦日銀総裁は10日午後の参議院財政金融委員会で、日銀が保有する株価指数連動型上場投資信託(ETF)が「損益分岐点を上回っているか下回っているかで、日銀全体の収益に大きな影響が出るということでは必ずしもない」と述べた。ただ、含み損に対しては引当金を積む必要があるため、十分注視していく必要があると語った。
渡辺喜美委員(みんなの党)への答弁。黒田総裁は午前の答弁で、日経平均株価で1万9500円程度が保有ETFの損益分岐点だと明らかにしていた。

 

 損益分岐点が1万9500円なら、1万9千円を一時的にだが割り込んだ今日の市場では、含み損が出ていたということになる。

 だから必死で買い支え、終値を19800円余りまで戻したか。

 今日だけで1千億円ほど、また買ったか?これが市場と言えるのか。

 副作用、大きな波になって押し寄せることにならないか?