昨年12月の記事です。
ホテルニューオータニで行われた安倍事務所主催、「桜を見る会 前夜祭」。
5千円の参加費というのはあり得ない。ホテルニューオータニでの立食パーティーは1人1万1千円から。同ホテル内の「紀尾井 久兵衛」の寿司も振舞われており(おそらく)、1人2万円から3万円はかかっていたのではないか。
その差額は、昨年10月に、やはりホテルニューオータニで開催された即位礼正殿の儀に出席した外国首脳らをもてなす晩餐会の開催費用に上乗せして税金から支払われたのではないか。
証拠がないので、一応指摘だけしておいた。
昨日になって、立憲民主党の小川議員が質問し、新聞各社も報道を始めた。
https://mainichi.jp/articles/20200305/k00/00m/010/274000c
ツイッターでは、これに関する「随意契約」が上位に来ている。
いくら賓客をもてなすためとはいえ、900人の宴会に1億6100万円は法外ではないか。1人当たり約17万9千円だ。豪華フルコースディナーに高級ワインやブランデーが提供されたとしても、1人数万円だろう。
・当初予算は1億4300万円だったが、ホテルニューオータニとは1億6100万円で契約し、同額が支払われた。
仮にこの差額、1800万円が桜を見る会の予算に充当されていたなら、会費5千円×800人+1800万円で2200万円。1人当たり2万7500円で桜を見る会前夜祭(立食パーティー)の会計として辻褄が合う。
・契約において、競争入札などはなく、随意契約だった。
都内にはホテルオークラ、帝国ホテル、高輪プリンスホテル、ANAインターコンチネンタルホテルなど、十分な規模や格式のあるホテルがある。なぜ随意でホテルニューオータニでなければならなかったのでしょうかねぇ?(桜を見る会前夜祭とセットだったからか)。
当初予算の1億4300万ですら高過ぎるぐらいだ。口止め料も込みか?
・随意契約の場合、その内容が公表されなければならないが、なぜかこの件について公表されていなかった。
やばいことは隠せ隠せ、隠蔽改竄捏造が大の得意、安倍政権らしい対応だ。
政府は5日の参院予算委員会で、「桜を見る会」の「前夜祭」会場だったホテルニューオータニ東京が、2019年10月の天皇陛下の「即位礼正殿の儀」に出席した外国元首らをもてなす、首相夫妻主催の「夕食会」について、予算額を約2000万円上回る約1億6100万円で随意契約していたことを明らかにした。政府は契約額などを公表する義務があるが、野党議員の指摘を受け、ホームページに掲載した今月2日まで公表しておらず、菅義偉官房長官は「申し訳ない」と陳謝した。
「夕食会」は19年10月23日にニューオータニ「鶴の間」で開催された。内閣官房・内閣府の皇位継承式典事務局は19年1月17日、「900人が食事できる」「当日、前日とも使用可能」など4項目について調査した結果、「すべてクリアしたホテルはニューオータニのみだった」として会場を決めた。
同式典事務局は当初予算ベースで、ニューオータニに支払う料飲費、メイン会場借り上げ費、通信費、控室借り上げ費などは計約1億4300万円としていた。しかし、事務局は5日の予算委で、4月25日にニューオータニと約1億6100万円で契約したことを認め「予算策定時に想定していなかった控室の追加、警備用モニター設置など追加の経費を含めた」と説明した。立憲民主党の石川大我氏への答弁。
さらに、4月に締結した国の随意契約については、財務省の通達で契約締結日から93日以内に契約額などを公表すると決まっているが、事務局はこの事業について公表していなかった。石川氏は「この事業だけ(公表が)抜けている疑惑がある」と指摘。事務局は「先週、立憲民主党の辻元清美氏から指摘があり気がついた。担当部局との連絡がうまくいかず公表が遅れてしまった」と釈明した。菅氏も「ホームページに掲載が遅れたことは極めて遺憾で、申し訳ない」と陳謝した。
19年4月12日には、同じ「鶴の間」で首相後援会主催の「前夜祭」も開催されている。石川氏は「夕食会は900人想定で契約金1億6000万円、前夜祭は800人で400万円。この破格の安さ、何か疑われても仕方がない」と、ホテル側が夕食会の受注を見込んで前夜祭の料金を大幅値引きしたのではないかと追及。菅氏は「それはまったく別物であって、桜を見る会については首相がここで答弁したとおりだ」とかわした。
首相は今年1月の衆院予算委で、野党議員に「会費5000円で宴会は開けない」と指摘され「何回も使っている方と、いちげんの方とで商売においては当然(扱いが)違うと思う」と述べるなど、自身の「特別待遇」を強調してきた。しかし、政府から昨年4月に巨額の事業を受注したホテルから同じ月に「特別扱い」を受けたとすれば、さらに説明責任が問われることになりそうだ。