ホテルニューオータニの件は、多くのブログやツイッターで追及されているので、当ブログでは異なる件を取り上げます。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191116-00000098-kyodonews-pol


 日本とロシアによる北方領土での共同経済活動のパイロット(試行)事業として10月末~11月初旬に実施された国後、択捉両島への観光ツアーで、日本政府が委託先の旅行会社を通じ、参加者に「北方領土」という表現を現地で口にしないように注意喚起していたことが16日、分かった。政府は「4島はロシアに実効支配されており、ちょっとした言動がトラブルにつながりかねない。やむを得ない対応だ」(外務省幹部)と理解を求めている。
 関係者によると、政府は出発前に旅行会社の担当者を介し、住民との交流時には北方領土と言わずに「北方四島」と呼ぶよう参加者に協力を求めた。

 

 「北方領土は日本固有の領土」、戦後の自民党政権(非自民も)が必ず掲げてきた表現を事実上撤回している。

 いったいなぜこれほど、ここまでロシアに弱腰になったのだろうか。

 領土問題の解決が難しいことは解る。現実に戦後70年以上未解決だったわけだ。しかし、主張だけはしてきた。その主張すら、事実上引っ込めた状態になってしまっている。

 

 今に始まったことではない。今年7月には河野太郎が「四島返還」を考えないとまで発言している。

 https://www.sankei.com/politics/news/190701/plt1907010023-n1.html

 

 河野太郎は、昨年、北方領土問題について質問され、「次の質問どうぞ」と連発し、回答拒否して顰蹙を買った。

 https://buzzap.jp/news/20181211-kono-taro-ignore/

 

 「北方領土の日」も変わった。

 https://www.asahi.com/articles/ASM274TJHM27UTFK011.html

 「北方領土の日」の7日、北方領土返還要求全国大会が採択したアピール文から、例年使ってきた「北方四島が不法に占拠されている」との文言が消えた。ロシアを刺激しないようにする狙いがある。政府の方針を反映し、地元・根室や元島民の意識も揺れている。だが、ロシアは強硬姿勢を崩していない。

 

 ロシアを刺激しないように、などと言うが、これまではどうだったのか。刺激しなければ解決が近づくのか?

 

 第2次安倍政権は、発足からもう7年になるが、こ1~2年の弱腰ぶりは異常と言える。

 第1次安倍政権、第2次でも2015~16年ぐらいまではこれほど弱腰だった報道はなかった。

 明日はこの原因を推測します。