東日本大震災で大事故を起こした福島原発。当時の東京電力経営陣に対する刑事裁判、1審判決は無罪となった。
判決については、法律の専門家からさまざまな見解が出されているので、このブログでは割愛する。
一つ驚いたのは、最高裁判所長官が判決の日に官邸を訪問していることだった。
https://johosokuhou.com/2019/09/20/18711/
東京電力の旧経営陣らに無罪判決が出た直前に、大谷直人最高裁長官が首相官邸を訪問していたことが分かりました。
首相動静によると、大谷長官は9月19日午前9時35分に首相官邸を訪問し、それから25分ほど安倍首相とやり取りをしたとのことです。この時間は東京地方裁判所が福島原発事故の東電訴訟で無罪判決を出す直前だっただけに、ネット上では様々な憶測が飛び交っています。
今回の無罪判決は東京地方裁判所だったことから、大谷長官が忖度したというよりも、事前に判明した判決結果を首相に伝えていた可能性のほうが高いかもしれません。今後の対応を含めて首相と調整作業をしたと見られ、この訪問が訴訟結果に影響したのかは分からないと言えるでしょう。
安倍に呼びつけられてノコノコ出掛けたか、それとも大谷の方から「官邸詣で」をしたのか。
話の内容は何だったのか。東京電力経営陣に対する判決について、事前説明に行ったのか。それともただの「ご機嫌伺い」か?
いずれにせよ、話にならない。最高裁長官が官邸の御用聞きに成り果てるとは、かつて聞いたことがない。
国家の劣化、止まらず。日本は最高裁長官が三権分立を理解していないという国である。