00:05で映像を止めて見ていただきたい。

 直立不動で見送る文大統領。
 38度線に向うトランプ大統領の表情、さすがに緊張している。
 富豪であり世界最高の権力者であっても、所詮は生身の人間。ピストル1発「ズドン」とやられれば一巻の終わりである。

 

 そんなことはないだろう。しかし絶対にないと言い切れるか。相手は核実験やミサイル発射実験を繰り返し、世界中から非難やcrazyという罵声を浴びてきた国家である。

 突発的な事故もないと言い切れるか。北朝鮮の兵士が亡命を企て、激しい銃撃を浴びながらこの場所の境界線を越えたのは2017年11月、わずか1年半ほど前である。

 銃撃によって暗殺された米大統領は過去に4人もいる。
 ロナルド・レーガンも撃たれた。即座に病院に運ばれ一命は取り留めたが衝撃的な暗殺未遂事件であった。

 

 見送る文と境界線に向うトランプ。二人の間で、

 「Mr.President, God bless you.」

 

  「 Don't worry. President Moon.」

 

 といった会話が交わされたことだろう。

 先に38度線で面会を果たしたのは文の方、国家のリーダーとして危険に身を晒した者同士、共通する思いがあるだろう。

 

 「向き合う」だの、「自分が解決」だのと言いながら、引っ込んで出てこない誰某が、世界で認められるわけがない。