東京都杉並区議員選挙、立候補していた松浦威明が応援演説に杉田水脈を呼んだ。

 反レイシズムを掲げる人々が集合し、怒号飛び交う大混乱になった。

 その後の松浦の演説、「杉田さんを呼んだことを後悔している」。

 

 なぜ杉田を呼んだのか、なぜ後悔しているのか。

 

 「女性の活躍」を掲げる安倍自民党において、重用されている、あるいは重用されてきた女は稲田朋美、片山さつき、高市早苗、山谷えり子、そしてこの杉田水脈らである。

 下劣性において変わらぬ女たちであるが、稲田は徴兵制や「血を流せ」発言が有名な軍国主義者、片山と高市はカネに汚い腐敗政治家、そして山谷と杉田は卑猥なレイシストとして安倍に気に入られている。

 

 片山は東大法学部から旧大蔵省出身、稲田は弁護士として「百人斬り訴訟」の代理人を務め著書も出したことで安倍に気に入られた。それに比べ、西宮市役所の一職員に過ぎなかった杉田が、なぜ衆議院議員にまで成れたのか。それはレイシストだったからとしか言いようがない。

 みんなの党から日本維新の会、次世代の党と渡り歩き、小選挙区で大差落選していた杉田が、なぜ突然自民党で比例代表から当選できたのか。

 レイシスト発言を繰り返し、国連のクラスワミ報告を撤回せよなどと活動し、安倍に気に入られ、比例の名簿上位に載せられたからである。

 レイシストは自民党で厚遇される。安倍の覚えがめでたくなる。

 それにあやかろうとしただけのさもしい奴。

 

 ところが反レイシズムの人々に取り囲まれ、猛抗議を受け、「後悔」する破目になった。

 「こんなはずではなかった」という思いなのだろう。

 

 杉並区議員選挙の結果は間もなく明らかになる。

 当選か落選か、結果はまだわからぬが、「レイシスト帰れ」の怒号を上げる人々、まだ少しは良識が残っている。