https://mainichi.jp/articles/20190106/k00/00m/010/006000c


 自民党の平沢勝栄衆院議員は3日、山梨県内で開かれた集会で「性的少数者(LGBTなど)ばかりになったら国はつぶれる」との趣旨の発言をした。平沢氏が5日、取材に対し事実関係を認めた。

 平沢氏は取材に「日本の少子高齢化問題についての文脈で発言した。LGBTの方の権利を守るのは当然だと思っている。存在を否定する意図は全くない」と説明した。

 

 世の中には、あり得ないことを仮定し、話を進めるバカがいる。

 「天が崩れて落ちてきたら大変だ」。これを杞憂という。

 「LGBTばかりになったら国がつぶれる」、天が崩れて落ちてきたら地球が破壊されるという程度の心配である。国会議員が言及することか。

 

 LGBTの人口割合は7%程度と言われる。意外に多いという印象を受ける人は少なくないだろう。それだけ、LGBTであることを隠して生きている人が多いということである。

 逆に言えば、人口の93%は非LGBTであり、全人口がLGBTになることなどまったくあり得ない。

 あり得ないことを前提に話をして、いったい何が言いたいのか、わけがわからぬ。

 LGBTばかりになったら国がつぶれる。だからLGBTを差別し、存在を否定すべきだと言いたいのか。その後のコメントで否定したことが本音か。

 それとも平沢、本当は自分がゲイで、世の中の人も実は全部LGBTでそれを隠して無理をして異性と恋愛したり結婚したりしていると思っているのか、自分と同じように。だから「LGBTばかりになる」などと心配しているのか?

 そして、自分が無理をしているのだから、他者も無理をしろ、LGBTの本性を伏せろと言いたいのか。

 だったらカミングアウトしろよ。むしろその方が楽に生きられるぞ。