ネトウヨたちが嫌う朝日新聞ではなく、政治的には中立(やや保守的か、経済界の広報誌とも揶揄される)の日経に以下のような記事が出ている。(以下、『 』内は記事のコピペ)
『欧州が驚かなかった北朝鮮の核実験中止
欧州総局編集委員 赤川省吾
北朝鮮が突然発表した大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射や核実験の中止は、日本では寝耳に水だった。だが欧州は、驚かなかった。かなり前から「核凍結」という感触をつかんでいたからだ。』
和平外交を得意とし北朝鮮との話し合いに応じたスウェーデンのバルストロム外相、北朝鮮とパイプを持ち韓国を訪れ文大統領と話し込んだポーランドのドゥダ大統領、『こうした和平工作に欧州連合(EU)の盟主ドイツも乗った。仮に米国と北朝鮮が武力衝突してもドイツは米国寄りの態度をとらず、中国やロシアと仲裁に入るつもりだった。』
『北欧の静かな和平仲介と東欧が燃やす野望、そしてドイツの対話路線。さらに非政府組織(NGO)や民間企業、学術交流というルートもある。「北朝鮮が核・ミサイル実験を中止してもおかしくない」。欧州外交筋は4月上旬、異口同音に語っていた。』
『そんな欧州から日本の北朝鮮政策はどう見えるのか。「北朝鮮を取り巻く5カ国(米中ロ日韓)のうち、最も影響力がないのが日本。交渉の主導権も握れていないのに外交対話から距離を置けば、ますます置き去りにされる」。アジアをよく知るEU外交筋の指摘である。』
さて、ネトウヨ君たち。こんな記事は日本を貶める陰謀か?現実だろ、現実。
さらにトランプ大統領も以下の通り。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2994757027042018EA1000/
『トランプ米大統領は27日夜、韓国と北朝鮮による南北首脳会談を経て共同宣言が発表された後、ツイッターで「朝鮮戦争が終わる!」と書き込んだ。
「ミサイル発射や核実験で猛烈な1年が過ぎた後に、歴史的な南北朝鮮の会談が行われた」とも言及。「良いことが起きている」と評価する一方で、「時がたてばわかる」とも記した。今後の北朝鮮の行動が重要だとの認識を示したようだ。
同時に「私の親しい友人である中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席の多大な助力を忘れないでほしい」と習主席を称賛。「彼がいなければ、より長く、より困難なプロセスだっただろう」と書き込んだ。』
ネトウヨ君たち、トランプには抗議しないのか?こいつは中国の回し者だ、中国からカネ貰っている、得意の攻撃はどうした?
さて、この「蚊帳の外」状態を否定するバカが元大蔵官僚の評論家高橋洋一である。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180430-00055516-gendaibiz-int&p=2
『とにもかくにも「蚊帳の外」論は、実は外交にとって有害無益である。そして今回の「蚊帳の外」論は完全に状況を見誤っている。これを言っている人の意見は信じられない、といっても過言ではないことを指摘しておきたい。』
七十数年前、日本では大本営発表というインチキがまかり通り、「アメリカと戦争やって勝てるはずがない」、「日本軍はガダルカナル島から転進したのではない、大敗して撤退したのだ、敗退だ」などと本当のことを言えば、「非国民」と罵倒され、下手をすると特別高等警察に身柄を拘束され拷問まで受ける破目になった。
これを高橋の言辞に当てはめてみる。
「日本敗退論、日本不利論は、実は戦争において有害無益である。そしてその「敗退、不利論」は完全に状況を見誤っている。これを言っている人の意見は信じられない、といっても過言ではないことを指摘しておきたい』。そっくりですね。
高橋に、言葉を返しておく。
「蚊帳の外否定論」は、実は外交にとって有害無益である。そして高橋による「蚊帳の外否定論」は安倍に阿り媚び諂うもので、完全に状況を見誤っているか、わざと真実を歪曲したものである。こんなバカの話はとても信じられないといっても過言でないことを指摘しておきたい。