権力者に阿り媚を売り尻尾を振る。

 この醜悪なる松本人志を庇うふりをして、自身が権力者に阿り媚を売り尻尾を振っているのが武田鉄也である。

 松本が安倍に呼ばれて会食に参加した件、頓珍漢なコメントを発している。

 http://news.livedoor.com/article/detail/14073341/

 

 松本人志は、「ワイドナショ―」で政治に関してコメントしている。

 いわば「(腐っているが)言論人」の仲間入りをしているのである。

 政治を批判する、権力を監視すべき立場の者が、権力者とメシを食って馴れ合いのコメントをして、それがおかしいと思わないのであろうか。焼肉ごちそうになって、頭なでなでしてもらって御用コメントを連発する、気色悪い奴。

 

 その松本を庇ったつもりか、「誰とメシ食おうといいじゃないですかね」だとよ。

 では、ヤクザとメシ食ってもいいのか?

 

 さらに、

 「なんか、みんなやたら反権力とか、政治を批判したり、それから首相に向かって『バカ!』と言ったり、ちょっとカッコよがるっていう、そういう風潮がありますよね」などと寝言をほざいている。

 

 武田は元々、「海援隊」なる三人組のバンドを率いて音楽を売っていた。70年代の音楽は、アメリカでも日本でも、反戦や反原発、権力批判や風刺に溢れていた。その時代に音楽をやっていた者が、いったい何を言うのか。

 反権力や政治批判など当たり前のこと、それを「かっこよがる」などと言うのは、テメエが権力批判をする者を批判して、「かっこよがって」いるだけだ、この卑怯者!

 

 「相手が殴り返してこないことを見て、『かかってこい!』という人いますよね。それはズルいと思うんだよね」

 かつて音楽に関わった端くれのハシクレとしても、あり得ない発言だ。

 2014年末、紅白歌合戦にライブ会場からサザンオールスターズが中継出演した。桑田佳祐がチョビ髭を着けて「ピースとハイライト」を歌っただけで、「反日ソング」だの、「日本から出て行け」だのと抗議が殺到し、2015年1月11日午後には東京・渋谷区にある所属事務所前で抗議活動が行われ警察が出動する騒動まで起きた。

 「殴り返してこない」どころではないのを知らないのか。

 

 桑田は別に安倍の悪口を言ったわけでも歌ったわけでもない。

 桑田はかつて磯野波平のようなハゲヅラをかぶったこともある。チョビ髭を着けるなど、彼にとっては特に珍しいことではないし、そこからヒットラーを連想するのは見る側の勝手であり、桑田はヒットラーの悪口すらも言っていない、歌っていない。

 

 まるで、「チョビ髭はヒットラーを揶揄し、軍国主義者を揶揄するもの」、「そこからさらに、軍国主義者である安倍晋三を揶揄するものだ」とばかりにネトウヨたちが騒ぎ、桑田と所属事務所であるアミューズは謝罪コメントを出すまでの事態に至っている。

 安倍の批判など一言もしていなくても、連想騒ぎでこれである。

 

 松本人志も武田鉄也も、かつては権力に尻尾を振る犬などではなかったのに、こんな連中がどんどんと増殖している。

 つくづく情けない世の中である。